韓国が初輸出したUAE原発、建設現場は「大荒れ」?=韓国ネットからも懸念の声

Record China    2018年12月21日(金) 8時10分

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20日、韓国・朝鮮ビズは、韓国が初めて輸出したアラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発の建設現場の状況について「飲酒運転、セクハラ、暴言で大荒れになっている」と報じた。資料写真。

2018年12月20日、韓国・朝鮮ビズは、韓国が初めて輸出したアラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発の建設現場の状況について「飲酒運転、セクハラ、暴言で大荒れになっている」と報じた。韓国のバラカ原発建設事業は20兆ウォン(約2兆円)を超える大型プロジェクトで、原発4基の工事の進捗(しんちょく)率は約91%に達している。3月に完成した1号機は来年末もしくは20年初旬に稼働を開始する予定だという。

記事によると、バラカ原発に派遣された韓国水力原子力の職員たちが現地で問題を起こし、韓国に戻されるケースが相次いでいる。ある職員は先月4日、現地の女性職員に対し数カ月にわたりセクハラ行為を繰り返していたことが発覚し帰国させられた。その他にも、3月には飲酒運転で摘発された職員が、5月には禁止されている酒類を搬入しようとして見つかった職員が、先月には同僚に暴言を吐いた職員が戻され、それぞれ懲戒処分を受けたという。

さらに韓国水力原子力職員らの外国語能力も問題となっている。バラカ原発に派遣される職員の英語能力は「TOEIC700点以上」と定められているが、職員の約15%が基準に達しておらず、中には200点台の職員もいる。そのため「現地の関係者との意思疎通が困難」との指摘が出ているという。

また記事は、来年上半期に予定されているバラカ原発の長期整備契約(LTMA)の受注についても「見通しは不透明」と懸念を示している。韓国水力原子力が受注に成功した場合、16年に受注した約1兆ウォン規模の原発運営支援契約(OSSA)に次ぐ大規模事業となる。バラカ原発には韓国型原発が設置されるため、韓国政府は「LTMAも当然、韓国水力原子力が受注する」との考えを示しているというが、業界からは「国際競争入札で行われ、米国英国も参加するため、受注は確実でない」との声が上がっているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「恥ずかしい。国に恥をかかせた罪として厳しく処罰してほしい」「酒に酔って罪を犯し、その上英語もできないなんて情けない」など問題を起こした職員への批判の声が上がっている。矛先は政府にも向いており、「大統領府の職員を見て学んだのでは?」「韓国が脱原発を推進しているから、職員たちは工事が終わったら会社がなくなるのではないかと心配し、仕事が手につかないのだろう」との声も。

またLTMAの受注についても「自国では脱原発を推進し事業も中断させているのに、外国に原発を輸出するなんてつじつまが合わない。うまくいくはずないよ」「私でも韓国に任せたくない。ただ原発の技術を海外に流出させるだけにならないか不安」と懸念する声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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