浙江省漁船が東シナ海で漂流船を発見=「日韓航路船」の形跡ある豪華客船、船内は無人

Record China    2018年12月20日(木) 9時40分

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東シナ海で操業していた浙江省船籍の漁船が漂流船(写真)を発見した。乗り移って調べたところ船内は無人で、韓国の釜山と福岡の航路を運航していた船である形跡があった。豪華な内装の客船だったという。

東シナ海で操業していた浙江省船籍の漁船が18日午前4時ごろ、屋久島の西方約400キロメートルの海域で漂流船を発見した。漁船乗組員が乗り移って調べたところ船内は無人で、韓国の釜山と福岡の航路を運航していた船である形跡があった。豪華な内装の客船だったという。

漁船は漂流している船を発見し、スピーカーで呼びかけたが反応はなかった。乗り移って船内を繰り返し調べたが無人だった。船内には所属船会社を印刷した乗組員の名刺など、「文字による証拠」も残っており、釜山と福岡を結ぶ航路を就航していた船と推定できた。

漁船は漂流船を浙江省舟山本当にある母港の沈家門漁港まで曳航(えいこう)することにした。極めて遅い速度しか出せないために3~4日間かかると思われ、沈家門漁港に到着してから改めて当局に通報する考えだ。発表された写真を見る限り、漂流していた船は老朽化しているようでもあるが、漁船乗組員は「豪華な内装の観光用客船」と説明した。

「幽霊船」もどきのミステリアスな話題であることもあり、中国メディアも同件に注目した。日本時間19日午後9時半ごろになり、北京市メディアの新京報が浙江省海事局からの情報として「真相」を報じた。

同船は韓国の船会社が所有していたが、マレーシアの船会社に中古船として売却した。しかし、曳航していた船のエンジンが故障し、しかも強い風と波でロープが断裂した。曳航していた船は、同船を見失ってしまったという。記事によると、すでに政府関係部門が、同件の処理に乗り出した。

記事は直接触れていないが、同船内にはまだ、日韓航路を運航していた時の「文字資料」が残されていたと考えられる。

同船が発見されたのは北緯30度40分、東経127度15分で、日本の屋久島から約400キロメートル西の海上。(翻訳・編集/如月隼人

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