中国の人口、男女比率に大きなゆがみ=独身男性の急増が社会問題を引き起こす―米メディア

Record China    2012年11月17日(土) 11時3分

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14日、中国の人口の男女比率の大きな偏りが犯罪の増加や所得格差の拡大など様々な問題に影響する可能性がある。写真は北京の電気街に掲げられた結婚相手募集の広告。

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2012年11月14日、米CNN(電子版)は中国の人口の男女比率の大きな偏りが犯罪の増加や所得格差の拡大など様々な問題に影響する可能性があると指摘した。15日付で環球時報が伝えた。

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出産に関して、中国、特に漢民族は歴史的に男の子を重視する傾向が強かった上に、一人っ子政策によって男の子重視の傾向に拍車が掛かった。さらに、医療技術の発展によって胎児の性別を簡単に判別できるようになり、女児の場合には人工的に流産させるケースが増加した。その結果、2020年には結婚適齢期の人口のうち、男性が女性よりも3000万人も多くなるとみられている。

独身男性の増加によって、様々な問題が発生することが予想される。経済学者レナ・エドルンド氏は「性別比の差が1ポイント増加するごとに、暴力や犯罪が6ポイント増加する」と指摘した。男女比率のゆがみが著しい中国の一部地域では、賭博やアルコール中毒、麻薬中毒、誘拐、婦女売買などが増加しているという。

また、独身者の増加は所得分配の不平等さを加速させる可能性もある。所得格差を示すジニ係数の中国の値は、25年前には0.3以下だったが、現在は0.5近くまで上昇している(訳者注:ジニ係数が0.4を超えると社会不安が起こる可能性が高くなるとされている)。

中国は今後、史上最多の独身集団に直面することになるため、これを何とかして解決しなければならない。(翻訳・編集/HA)

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