「漢字脱却教育」は“民族の危機”をもたらした!歴代首相が漢字学習を提唱―韓国

Record China    2012年10月29日(月) 12時35分

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26日、韓国で行き過ぎた「漢字脱却」が重大な民族文化の危機をもたらしている。資料写真。

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2012年10月26日、北京晩報によると、韓国では行き過ぎた「漢字脱却」教育が文化の断裂のみならず、重大な民族文化の危機をもたらしている。

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一般的な韓国の若者は漢字が読めず、ますます多くの国民が漢字を理解できなくなっている。隣国の中国と日本はどちらも漢字大国であり、15億人が使用しているが、韓国は漢字から離れてしまったことにより、孤立状態にあるというのだ。

韓国では歴代首相が全国漢字教育推進総連合会の推進のもと、李明博(イ・ミョンバク)大統領に「小学校の正規教育過程で漢字教育を実施することを促す建議書」を提出した。「半世紀にわたる『ハングルのみを使用』という誤った文字政策により、今日韓国は1990年代の経済危機よりも危急な文化危機に陥っている」として、この問題を解決すべく、小学課程から段階的に漢字を習わせ、漢字を外国語とみなさず、ハングル同様国字として教育すべきとしている。

李氏朝鮮の第4代国王・世宗が漢文の束縛から脱却して自主的な言語体系を作り、庶民に分かりやすい文字を提供するため、1446年に正式に「訓民正音」を公布し、ハングルが誕生した。しかし、19世紀末頃まで朝鮮王朝は公文書や歴史書物、漢文の文学作品などに漢字を使用していた。北朝鮮と中国の朝鮮族は1950年代から徐々に漢字の使用をとりやめ、韓国でも1948年に公式にハングルのみを使用する法律を公布し、毎年10月9日を「ハングルの日」と定めている。

1980年以降、韓国はこの流れを加速させたものの、中国が台頭し、東アジアの復興が期待される中、米国の金融危機が起こり、韓国の知識人には孤立や危機感を予感する者が現れ始めた。韓国は40%以上の商品を漢字文化圏に輸出し、70%の外国人観光客が漢字文化圏から来る国である。韓国の若者は漢字文化圏の同業者と交流や商談ができないばかりか、相手の名刺すら読めない。韓国5大経済団体は2003年に、所属する企業19万社に対し、社員を雇用する際には漢字検定試験を実施することを提案している。(翻訳・編集/中原)

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