アップル、中国市場制覇に向け取り組み強化―中国メディア

Record China    2012年10月28日(日) 10時57分

拡大

24日、アップル製品が世界各地を席巻しているが、中国では課題に直面しており、市場シェアが低迷している。写真は河南省のアップル製品販売店。

(1 / 3 枚)

2012年10月24日、アップル製品が世界各地を席巻しているが、中国では課題に直面しており、市場シェアが低迷している。これは競合他社の存在やアップル自身の問題によるものだ。いずれにせよ、中国は将来的にアップル最大の市場となるため、アップルは中国市場での勝利に向けあらゆる手を尽くすだろう。国際金融報が伝えた。

その他の写真

穏健派・能弁家の二つの顔を持つティム・クックCEOは現在、中国市場のシェア拡大に取り組んでいる。アナリストから昨年、中国が米国に代わりアップル最大の市場になるかと問われた時、クックCEOは直接的な回答を避けたが、中国市場の先行きについて、「中国ほど中産階級が急成長する国を見たことがない。多くの消費者がアップル製品の購入を心待ちにしており、当社は企業の未来に期待している」と語った。

アップルの中国での発展は順調ではない。同社の上半期の大中華区の売上高は124億円に達したが、売り上げ全体に占める比率は低い。同社の2011年通年の売上高は1080億ドルに達し、中国市場はこのうち12%を占めたに過ぎない(北米での売上高は380億ドル)。

中国のスマートフォン市場において、サムスンのシェアは18%に達するが、アップルは12%のみとなっている。サムスンはこれまで以上に中国市場を重視し、宣伝を強化すると表明した。アンドロイドスマートフォン「Galaxy S III」は予想を上回る売れ行きを示している。サムスンの収入の3割は中国から来ており、中国市場で機先を制したいところだ。アップルと比べ、サムスンは中国スマートフォン市場で低級機種から高級機種までをカバーしており、「S7562」の販売価格は1998元(約2万6000円)と安価だ。一方でアップルは高級市場に固執しており、iPhone 4Sの小売価格は4500元(約5万8000円)に達する。多くの中国人、新興中産階級にとって、これは大きな出費だ。フォーチュン誌は以前、中国の3都市でスマートフォンの購入を検討している150人の若者を対象に、サンプリング調査を実施した。このうち過半数の若者が、iPhoneはデザインは優れているが高額であり、現在の購入予算を上回ると回答した。しかし彼らが購入資金を十分貯めこんだ頃には、その他のブランドの忠実なユーザーになっている可能性が高い。これはアップルやウォール街にとって、非常に厄介な問題だ。Sanford Bernsteinのアナリストは「中国で販売されているスマートフォンのうち、70%が300ドルを下回る低級機種だ」と分析した。

アップルはローエンド市場に進出しなくても、中国で画期的な進展を成し遂げる多くの手段が残されている。アップルは現在もチャイナ・モバイル(中国移動)と契約を交わしていないが、両社がiPhone 5に関する提携合意書を締結するという噂が伝わっている。しかしチャイナ・モバイル側は、アップルと協議を進めているが、依然として合意には至っていないと表明した。両社の提携が合意に達すれば、アップルの中国での発展に大きな変化が生じるだろう。チャイナ・モバイルの中国市場におけるシェアは66%に達するからだ。

より良く中国市場に進出するため、アップルも微調整を行っている。新たなiOS 6は中国で人気のミニブログ「新浪微博」をサポートし、アップグレード版のMac OS 10.8は動画共有サイト「優酷」(YOUKU)など人気の高い中国語サイトをサポートした。中国の競合他社やサムスンと比べ、アップルの販売店は少なめだが、店舗拡大を加速している。中国のアップル販売店は現時点で1万1000店に達し、前年比138%増となった。この流れは今後も続く見通しだ。(提供/人民網日本語版・編集/TF)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携