何でも取り壊す時代は終わった?古い街並みの修復を始めた中国―米紙

Record China    2012年10月23日(火) 9時2分

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20日、米紙は「古い建物の修復が中国で根を下ろし始めた」と論じた記事を掲載した。写真は清朝末期の趣をそのまま残し、新しく生まれ変わった中国・北京の老舗商店街「大柵欄」。

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2012年10月20日、米紙ロサンゼルス・タイムズは、「古い建物の修復が中国で根を下ろし始めた」と論じた記事を掲載した。22日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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清朝末期の趣をそのまま残し、新しく生まれ変わった中国・北京の老舗商店街「大柵欄」。北京市政府と北京場域建築工作室(Approach Architecture Studio)が共同でこの古い街並みを整備した。大柵欄では取り壊しを一切行わず、昔からの建物を画廊やオフィス、店舗へと改造した。

同工作室の梁井宇(リアン・ジンユー)氏は「当初は取り壊しや建て直し以外の方法で、古い北京の街並みをそのまま継続させることは難しいと考えられていたが、革新的な方法で古い建物を残すことを市政府に提案した」と語る。

「世界の工場」と呼ばれる中国は長い間、大量生産や安価な製品の国だった。だが、中国指導部はついに中国を「革新的な国」に生まれ変わらせる計画を打ち出した。製品の企画やデザインを中国で行うよう奨励するほか、都会の中に取り残された未開発地区の再開発にも取り組み始めた。

600年の歴史を持つ大柵欄は天安門からほど近い場所にありながら、ほとんどが昔のままだった。北京で古くから小吃(軽食)店を営む岳(ユエ)さんは「実は昔ながらの街並みは外国人にとっては魅力的。本来の中国らしさを知ってもらいたいので、大柵欄は取り壊して欲しくなかった」と語っている。(翻訳・編集/NN)

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