「南シナ海の掌握が先、尖閣は後」これが中国にとっての最善策―香港紙

Record China    2012年10月14日(日) 13時49分

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12日、中国の政府やメディアが尖閣問題を最も重視しているなか、香港メディアは「南シナ海の掌握が先決」と主張。写真は南沙諸島の赤瓜礁に駐留する中国軍。

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2012年10月12日、環球時報によると、香港紙・太陽報は「領海争いは南シナ海が先」と題した記事を掲載した。

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10月8日より南シナ海において米軍とフィリピン軍の合同演習が10日間の日程で実施されている。このニュースは海外の華人社会や中国大陸では無視され、メディアは日中間の尖閣(中国名・釣魚島)問題に集中している。中央政府高官も尖閣問題を優先課題に置いているに違いない。短期間ならばそれも必要かもしれないが、こうした状況が長期化するのであれば、その方針は間違っているといえよう。すべての領有権争いのなかで、先に解決すべきは南シナ海であり、尖閣はその次だ。

今回の米・フィリピン両軍の合同演習地点は、中国が領有権を主張する南沙諸島から300kmから500kmほどしか離れていないフィリピン西南部のバラワン地区。こうした合同演習は頻繁に行われており、国際軍事専門家は「米軍は合同演習を通じて、この一帯の環境への適応性を増強させると同時に、この地に前線基地を建設しようとしている」と指摘する。

南シナ海の重要性は明らかであり、これを掌握することで中国が得る利益の大きさは尖閣諸島よりも大きい。中国の今の実力では、領有権をめぐって全方向に出撃するのは不可能だ。日本との争いをとりあえず沈静化して、まずはフィリピンと対峙するべきだ。南シナ海問題とは南沙諸島問題のことであり、南沙諸島のうち最も大きな太平島は台湾が、2番目の中業島はフィリピンが、3番目に大きい南威島はベトナムが実行支配している。この3島を手に入れれば南沙諸島も南シナ海も手に入れることができる。まずこれを解決してから日本と尖閣問題を話し合うことが、中国にとっての上策だといえる。(翻訳・編集/本郷)

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