批判に対して敏感すぎる中国、それは自国にとって不利に―香港メディア

Record China    2012年10月11日(木) 5時58分

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8日、自国への批判に対して敏感に反応しすぎる中国にとって必要なことは、あらゆる面で改革を進めていくことだと香港誌が指摘した。写真は多数の飛行機がひっきりなしに離発着を繰り返す河南省の鄭州新鄭国際空港。

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2012年10月8日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、中国が自国への批判に対して過敏に反応し過ぎると指摘。中国に必要なことは、あらゆる面で改革を進めていくことだと報じた。米華字メディア・多維新聞網が伝えた。

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米月刊誌アトランティックの特派員として中国滞在経験もあるジェームズ・ファローズ氏が書いた「China Airborne(原題)」という本に対し、中国メディアは強い反応を示したが、その多くが過度に敏感で敵意に満ちたものだった。特に中国指導部が入れ替わるこの時期に、同氏が指摘する「狭い民族主義」にこれほど強い反発を見せることは、世界中の人々にとって決して良い兆しとはいえない。

飛行機好きの同氏は中国の航空業をメインテーマに掲げたが、本書の内容はこれにとどまらず中国の工業、経済、社会、海外との関係など幅広く取り上げ、適切な意見を述べている。中国は最終的に超大国となるのか、それとも政治や社会、経済の矛盾からイカロスのようにあえなく墜落死するのか。同氏は最後まで結論を出さなかった。

日中間で争われている尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題が、歴史という重荷を背負っていることは周知の通りである。だが、これが悲劇的な結果を招くことになる可能性が高い。中国の指導者たちは自らの保身に迫られるとすぐさま歴史を引き合いに出してくるが、自らの都合に合わせて歴史を利用する行為が危険だということを理解していない。

共産党中央学校の機関誌・学習時報のトウ副編集長は、胡錦濤(フー・ジンタオ)主席と温家宝(ウエン・ジアバオ)首相の功績について、「成功より失敗の方が多い」と指摘、中国が直面する「10大問題」を列記した。

その中身は▽経済構造の調整不足による消費社会の未発達▽中産階級の未成長▽都市と農村の格差▽人口政策の遅れ▽官僚制度による創造性の抑圧▽深刻な環境汚染▽エネルギーの安定供給網の未構築▽道徳の乱れ▽戦略的視野に欠ける外交政策▽政治改革と民主化の遅れ―である。だが、彼の文章は検閲に引っ掛かり、削除されてしまった。

われわれを不安にさせるのは、中国が批判にあまりにも敏感で、批判を改善と革新の源ととらえないことである。だが、中国が改革を真に必要とする時こそ、その潜在力が最大限に発揮されるということを忘れてはならない。(翻訳・編集/本郷)

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