野田改造内閣が発足、自民党新執行部も合わせて「タカ派」だらけに―中国メディア

Record China    2012年10月2日(火) 20時31分

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1日、中国メディアは、野田佳彦第3次改造内閣について、「支持率アップと政権の延命」だけを目的としたものだと指摘。田中真紀子氏の入閣も「中日関係の修復にはつながらない」と一蹴した。写真は野田改造内閣の発足を伝える中国メディア。

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2012年10月1日、中国国営・中央人民ラジオが開設するチャンネル「中国之声」のニュース番組が、野田佳彦第3次改造内閣について、「支持率上昇と政権の延命」だけを目的としたものだと指摘。田中眞紀子氏の入閣も「中日関係の修復にはつながらない」と一蹴した。中国広播網が伝えた。

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記事はまず、文部科学相に起用された田中眞紀子氏と、国家戦略・経済財政担当相に起用された前原誠司氏の2人に注目。日中国交正常化を果たした故田中角栄元首相の一人娘である田中氏については、「小泉内閣で重要な閣僚として入閣。日本史上初の女性外相となった。歯に衣着せぬ言動で人気が高く、当時の小泉首相にも靖国参拝を止めるよう進言。外相時代は台湾の李登輝前総統に断固としてビザを発給しなかった」と好意的に紹介している。

一方、尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる問題で、「中国は事実をゆがめている」と発言した前原氏については「タカ派が入閣した」とし、2010年の国交相時代、尖閣諸島沖での漁船衝突事故で中国人船長の逮捕を指示した人物だと敵対心をむき出しにした。

新執行部で政権奪還を狙う自民党については、中心人物である安倍晋三新総裁と石破茂幹事長を「タカ派」と紹介。民主党と自民党の二大陣営ともタカ派が目立つ布陣となったと指摘した。その一方で、野田新内閣では岡田克也副総理を「父親が中国にイオンを出店している親中派」、自民党の高村正彦副総裁を「日中友好議員連盟の会長」と紹介した。

記事はまた、「中国指導部と良好な関係にある田中氏を入閣させることで、改造内閣は中国と直接対話ができるパイプ作りを望んでいるようだ」としたが、「尖閣問題で中国側の主張する『棚上げ論』の存在を認めた田中氏の人気や知名度を、野田首相は単に利用しようとしているだけ。そんなことでは中日関係の修復は望めない」と一蹴した。(翻訳・編集/NN)

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