<尖閣問題>中国語圏の芸能界全体に波及、来日中止や降板が相次ぐ―香港メディア

Record China    2012年10月1日(月) 23時57分

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29日、香港紙・明報の報道によると、尖閣諸島の領有権問題を巡る日中のあつれきが、中国語圏全体の芸能界に波及している。写真は日本での活動も多い台湾出身の女優リン・チーリン。

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2012年9月29日、香港紙・明報の報道によると、尖閣諸島の領有権問題を巡る日中のあつれきが、中国語圏全体の芸能界に波及している。一部タレントは愛国精神を表明するために、日本に関連する仕事から手を引いている。

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香港の名優トニー・レオンはン先日、黒沢清監督作品「一九〇五」で日本映画への初出演を決めたと伝えられたばかり。しかし、尖閣諸島をめぐって日中間の紛糾が続く状況下、中国のファンからは「売国奴だ」と非難の声が高まった。その後まもなく、トニーの所属事務所・澤東電影公司が、同作への出演について「まだ正式な出演契約は交わしていない」と急転直下のコメント。妻で女優のカリーナ・ラウ(劉嘉玲)も、「(出演)は無期限延期になると思う。愛国精神は必要」と発言した。「一九〇五」は、元AKB48の前田敦子や松田翔太との共演で話題になっていた。

香港芸能界の大御所俳優で、香港演芸人協会(Hong Kong Performing Artistes Guild)の会長を務めるエリック・ツァン(曾志偉)も、今冬放送手予定のスペシャルドラマ「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件」(仮題)からの降板を表明した。エリックは東日本大震災後、積極的に復興支援に参画。東北地方を訪れる旅行番組に出演するなど、香港の芸能人を代表する熱心な活動ぶりだったが、この番組も制作中止に踏み切った。また、一連の支援活動に対する日本政府からの感謝状も受け取りを拒否した。

今年2月に日本本格デビューを果たした台湾トップ人気の歌手SHOW(羅志祥)も、大変な親日派で知られているが、先月に発売した日本語1stアルバムに関連するPR活動すべてを中止した。先月27〜30日にかけて来日予定で、コンサートやサイン会が予定されており、そのキャンセルによる損失は320万香港ドル(約3217万円)にのぼると報じられている。

今月20日より開催予定の第25回東京国際映画祭にゲストとして来場する予定だった台湾の女優リン・チーリン(林志玲)とビビアン・スー(徐若[王宣])も、欠席することとなったようだ。(翻訳・編集/愛玉)

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