国慶節連休、日本旅行を止め香港を選ぶ人が増加か―中国メディア

Record China    2012年9月30日(日) 8時9分

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29日、尖閣諸島問題で日中関係が緊迫化したことを受け、今年の中秋節・国慶節休暇期間、多くの中国人観光客が日本旅行をキャンセルし、香港を選ぶと予想される。写真は香港ディズニーランド。

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2012年9月29日、尖閣諸島問題で日中関係が緊迫化したことを受け、今年の中秋節国慶節休暇期間(9月30日−10月7日の8日間、一部企業では29日から休み)、多くの中国人観光客日本旅行をキャンセルし、香港を選ぶと予想される。香港紙・大公報が伝えた。

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香港・観光業議会の予測によると、国慶節期間中に香港を訪れる観光客は昨年比2割増ののべ100万人を突破する見通し。うち、中国本土住民の香港個人旅行が最も多いとみられる。このほか、日本旅行はこれまで香港人に人気だったが、反日感情のあおりを受け、国慶節期間に香港から日本を訪れる観光客は2−3割減少するとみられる。

観光業議会の胡兆英主席は27日、「国慶節期間、中国本土では9月29日から休暇が始まる。釣魚島(尖閣諸島)国有化の影響を受け、日本旅行を予定していた一部の観光客が香港に予定を変更するとみられる。中国本土から香港への観光客数は10月1日から3日にかけてピークに達し、2割ほど増加するだろう。また、同じく釣魚島問題で国慶節期間に香港から日本を訪れる観光客は2−3割減少する見通しだ。香港は中国本土と異なり、休暇が4日間しかないため、東南アジア、韓国、台湾など短期旅行がメインとなる」と指摘した。

観光業議会は、過去1カ月間の日本ツアーの参加者は6−7割減少したと指摘する。観光業議会の董耀中・総幹事は「香港市民の多くがしばらくは日本で消費をしたくないと感じている。日本旅行を予定していた中国本土の観光客の一部は香港に予定を変更するだろう」と予想した。また、香港を訪れる観光ツアー数は1割増加し、1日平均400ツアーに達すると予測した。

香港観光発展局の田北俊主席は「国慶節期間、保守的に見積もっても前年同期比約1割増の85万人の中国人観光客が香港を訪れるとみられる。うち約半数は日帰り客だ。ホテルの予約率は約7割で、例年を1割ほど上回っているが、対応は可能だ。近頃、政府による取り締まりが功を奏し、水貨客(中国本土から香港への密輸品などの運び屋)は減少した。国慶節期間、ほとんどの観光客は純粋な観光を目的としており、水貨客は多くないと信じる」と語った。

香港ホテル業主聯会の李漢城執行総幹事は「香港を訪れる観光客が集中するエリアの3つ星ホテルは10月3−4日にかけて満室が相次いでおり、予約率は約9割に達している。最も人気のエリアは油尖旺、佐敦、湾仔、北角など。国慶節期間の宿泊料金は昨年とほぼ同じで、3つ星ホテルは約1000香港ドル(約1万円)、4つ星は1300香港ドル(約1万3000円)以上、5つ星は約3000香港ドル(約3万円)となっている」と語った。

小売管理協会の麦瑞瓊主席は、「国慶節期間、小売業の売り上げは携帯電話や化粧品を中心に1.3割ほど増加するだろう」とした。

香港観光発展局は「今年上半期、香港を訪れた中国人観光客の1人当たりの消費額は、泊まり客で約8600元(約10万3200円)、日帰り客は約2500元(約3万円)に達した。国慶節中、香港にもたらされる観光収益は少なくとも44億元(約528億円)に達するだろう」と予測した。(提供/人民網日本語版・編集/TF)

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