上海ガニがドイツの生態系を破壊、損失額は80億円に―中国紙

Record China    2012年9月4日(火) 18時25分

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3日、上海ガニがドイツで繁殖し、漁師の網を破壊したり、在来種の棲息を脅かしたりするなど被害が深刻化している。写真は中国・陽澄湖の上海ガニ。

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2012年9月3日、環球時報によると、中国原産の上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)がドイツで繁殖し、漁師の網を破壊したり、在来種の棲息を脅かしたりするなど被害が深刻化している。

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上海ガニがヨーロッパに持ち込まれたのは1900年ごろ。ドイツでは1912年には中国特有のはずの上海ガニが見つかっており、1933年のドイツ人科学者の調査によると、上海ガニは商船のバラスト水を通じてヨーロッパに持ち込まれたとされている。雑食性が強く、瞬く間に繁殖して拡がり、ドイツで唯一の淡水カニとなった。

現地在来種の棲息が脅かされているほか、工業インフラの一部も上海ガニにより破壊されることがあるとされ、世界自然保護基金(WWF)によれば、ドイツ国内だけでも損失額は8000万ユーロ(約80億円)に上る。また、ドイツ紙が伝えたところによると、ベルリンのドイツ連邦国会ビルに上海ガニ数匹が忍び込むという珍事も起きている。

各所で深刻な被害をもたらしている上海ガニだが、これまで効果的な対策が見つからなかったものの、ドイツの漁師が上海ガニを現地中華料理店に卸すという妙案を探し当てた。アジア系スーパーやレストランなどに1kg当たり5〜8ユーロ(約500〜800円)で販売する漁師が現れている。(翻訳・編集/岡田)

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