日本で芽生えた「親孝行旅行」が中国に示すものとは―華字紙

Record China    2012年9月1日(土) 23時15分

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8月28日、日本新華僑報はこのほど、「日本で芽生えた親孝行旅行が中国に示すもの」と題した記事を掲載した。写真は国内旅行をする中国人。

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2012年8月28日、人民網日本語版によると、日本新華僑報は「日本で芽生えた親孝行旅行が中国に示すもの」と題した記事を掲載した。

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お盆休みが過ぎたばかりの日本。旅行が趣味の山田さん(32)は両親を連れ、京都、大阪などを巡った。旅行から帰った山田さんはブログで「今回の旅行は忘れられない楽しい思い出。幼い頃、両親は僕の手を引き外出や旅行に連れて行ってくれた。大人になった今、今度は両親を連れていろんな所へ旅に出たい」とつづった。これは山田さんが特別というわけではなく、周りの同級生や同僚、友人らも連休は両親と一緒に旅行をして過ごす。こうした「親孝行旅行」が日本で広がりつつある。

日本で「親孝行旅行」が流行しつつある背景には、奥深い文化的要因と現実的要因がある。日本は中国と同じく、儒家思想の影響を深く受けており、「孝道」の重視は儒家に代表される人物が広く提唱した。中国には「子羊が跪(ひざまず)いて乳を飲む」「烏(からす)に反哺(はんぽ)の孝あり」という、子供が父母の養育の恩を忘れず孝行を尽くすことわざがある。日本でも、毎年母の日、父の日になると、子どもたちは幼稚園や学校で両親へのプレゼントを手作りする。日本人が両親への孝行のために1年間に費やす費用は平均約14万円、主に両親へのプレゼントや食事会、里帰りなどだ。

「観光立国」はいま、日本経済振興の重責を担っている。「親孝行旅行」の市場は6年連続で拡大している。これは、現在の日本の観光市場には明確な方向性があり、これまでの人材研修やサービス改善といった地道な取り組みではなく、ニーズに焦点を合わせた的確な舵取りが求められていることを示している。ビジネスチャンスをつかみ、消費者のニーズに応じた観光商品を発売してこそ、観光業界を盛り上げ、「観光立国」を真に実現することができる。

観光消費者といえば、日本は中国という巨大市場を忘れることはできない。日本に近いという地理的条件から、中国人は訪日外国人観光客ランキングで上位を保っている。中国には古来、両親を敬う伝統がある。中国人に向け訪日「親孝行旅行」をPRすれば、ビジネスチャンスは無限大に違いない。具体的には、日本の最新医療を体験できる訪日人間ドックや健康的な和食が楽しめる訪日グルメツアーなど、中国人日本観光と両親へのプレゼントを結び付けた商品だ。

旅行者にとって、観光とは世界に視野を広げ、見識を増やし、感情を深める過程だ。観光地、そしてその所在する国や地域にとって、観光客の需要をより満たすことこそ、観光業界の発展がより促され、観光業が経済成長の起爆剤となる。このようなウィンウィンの局面は、「親孝行旅行」が私たちに与える最大の示唆だ。(編集/TF)

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