中国の食の安全性問題、原因は「管理と道徳心の欠如」―米誌

Record China    2012年9月1日(土) 0時36分

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29日、中国で食の安全問題がますます深刻になっている。その原因は管理と道徳心の欠如にあるとみられている。写真は北京中国国際科技博覧会に出品された食品安全検査装置のブース。

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2012年8月29日、環球時報(電子版)によると、米アトランティック誌は28日、「中国で食の安全問題がますます深刻になっている」と題した記事を掲載した。影響はスポーツ界にも広がっている。

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今年7月、バレーボール女子のワールドグランプリ(GP)決勝ラウンドで中国は米国に敗れ、5位に終わった。成績不振の原因について、中国代表の兪覚敏(ユー・ジュエミン)監督は「選手が3週間も肉を食べていなかったせい」と説明した。ベジタリアンだからではない。違法薬物である「痩肉精(塩酸クレンブテロール)」入りの飼料で育ったブタの肉を知らずに食べてドーピング検査で「陽性」になる可能性があるためだ。

この事件からも中国人の食の安全への不安が高まっていることがみてとれる。20年前は中国食品に問題があると考える人は少なかった。しかし現在はほとんどの人が中国といえば食品問題を連想する。

その元凶は何だろうか?インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は、中国の市場経済の成長ペースは中国政府の統制を超えており、ビジネス倫理も確立されていないと指摘。効果的な監督・管理システムが確立されておらず、道徳心が欠落した状況の下、自利追求が公共の利益を上回ってしまっていると伝えている。

11年10月に行われた全国規模のオンライン調査では、回答した中国の成人2万3000人のうち、「道徳的な基準を守ることが中国社会で成功を収める必須条件の1つだ」と考えている人は半数にも満たなかった。(翻訳・編集/岡田)

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