<中国旅游>天然の公園、貴州―シリーズ・中国少数民族の風情(2)

Record China    2012年8月25日(土) 15時26分

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22日、中国には漢民族をはじめとした合計56の民族があり、各民族の伝統、文化、習慣がそれぞれ異なっている。さまざまな少数民族固有の文化に触れることも中国観光の楽しみだと言えよう。今回は内陸の神秘の国、貴州の地に住む少数民族をご紹介する。

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2012年8月22日、中国には漢民族をはじめとした合計56の民族があり、各民族の伝統、文化、習慣がそれぞれ異なっている。さまざまな少数民族固有の文化に触れることも中国観光の楽しみだと言えよう。今回は内陸の神秘の国、貴州の地に住む少数民族をご紹介する。

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貴州は中国南西部に位置し、多数の民族が集まっている。貴州高原に位置し、山水画のような風景やカルスト地形、野生動植物の豊かさから、「天然公園」と呼ばれる。最大の見どころはやはり、少数民族の集落である。貴州省の少数民族は、現在も古来からの神秘的な文化をそのままに保有している。伝統的な祭りが受け継がれ、その多彩な民族的風情や深みのある文化を今に伝えている。

■ミャオ族

ミャオ族は主に、貴州高原の山間にある盆地や斜面に集落を営む。精巧な棚田(たなだ)をつくって稲作を行う定住者が多い。自然に恵まれた環境を生かし、さまざまな漢方薬材の栽培にもたずさわっている。彼らの日常生活は静かで穏やかそのもの。しかし、客人が訪れれば、ニワトリをつぶしたり魚を獲ったりして豪勢な料理でもてなす。米でつくった酒、地元特産のハム、腰かけ踊り、芦笙踊り(ろしょうおどり)などが、旅人を感動させる。

最も盛大な年中行事は、ミャオ族の新年である。彼らは自らの暦を使い、10月、11月、12月の3度にわたって新年を祝う。新年を迎えるために、家々で「ツーバー」と呼ばれるもち米だんごをつく。そして、鶏、鴨、魚、豚肉、お餅を祖先に供える。祭りのときは一斉に芦笙踊りや銅鼓(どうこ)踊りを踊るほか、闘牛も行われる。

もう一つの重要な祭りは、旧暦3月15日前後の姉妹祭りである。ミャオ族の少女たちが華麗な民族衣装を着て、もち米を盛った色とりどりの竹かごを手に提げて、若者たちと一緒にピクニックに行き、一問一答形式で歌会をする。これは若者たちに愛の告白をするチャンスである。それゆえ、最も古い「東洋のバレンタインデー」と呼ばれる。

■トン族

トン族は山間部から峡谷・平野部にかけて居住する。主な産業は水田耕作を中心とした雑穀やトウモロコシ栽培や林業であるが、女性は綿花の栽培にも長じており、染色や織物を行う。トン族の人たちは誰もが歌を歌うことができる。また、彼らの集落を形づくる鼓楼や風雨橋などの伝統的な木造建築は、観光のハイライトとして国内外に知られる。食生活ではもち米を主食とし、油茶という食べ物を作り、つけものなど発酵食品が豊かである。

トン族の祭りにはトン族の新年、吃新節(豊作を祈願する伝統的な祭り)、花炮節(花火大会)、闘牛節などがある。新年に人々はお粥を食べ、新しい一年の順調な天候と五穀豊穣を祈る。吃新節というのは早稲の収穫の後に家々で新米を食べ、祖先に奉納する祭りである。歌や演劇、闘牛などの催しも行われる。祭りのとき、娘たちは黒を基調にした華やかな色合いの服を着て、精巧な銀の装飾品を頭に飾る。その風情の美しさは旅人に深い印象を残すだろう。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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