「日韓内輪もめ」は中国に有利に作用、頭を抱える米国―マレーシア華字紙

Record China    2012年8月20日(月) 13時3分

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16日、マレーシア華字紙は、米国にとって東アジアの重要な同盟国である日本と韓国が竹島問題で「内輪もめ」を起こすことは、同地域の3つの情勢を逆転させることになると論じた。資料写真。

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2012年8月16日、マレーシア華字紙・南洋商報は、米国にとって東アジアの重要な同盟国である日本と韓国が竹島(韓国名・独島)問題で「内輪もめ」を起こすことは、同地域の3つの情勢を逆転させることになると論じた。17日付で中国新聞網が伝えた。以下はその概要。

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韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が10日、日本と領有権を争う竹島(韓国名・独島)に上陸したことにより、両国関係だけでなく東アジア情勢全体にも影響を及ぼした。米国にとって東アジアの重要な同盟国である日本と韓国が「内輪もめ」を起こすことは、同地域の3つの情勢を逆転させることになる。

まず1つ目は日米韓3カ国の連携が乱れること。米国は日韓の対立を中立の立場で見守るしかない。日本も韓国とのゴタゴタに追われ、南シナ海問題でフィリピンなどを支援する余裕はなくなるだろう。これに加え、中国との尖閣問題やロシアとの北方領土問題も激化すれば、日本は3つの領土問題にてんてこ舞いとなる。

次に中国の地政学的な危機が緩和されること。米大統領選では両陣営とも「中国叩き」を展開。日韓との連携強化で中国の封じ込めを狙っていた米国だが、日韓の協力関係が機能しなければ、中国にとっては有利な局面となる。

3つ目は東アジア情勢。日韓はいずれも米国の同盟国ではあるが、韓国にとって中国はこれと同じくらい重要な存在だ。一方の日本は地域の中で孤立している。そのため、日本は中国との関係を再構築した方が得策だ。日中韓の3カ国が協力関係を強化し、外来勢力に干渉させないことこそが、東アジアの平和と安定への道につながる。

日韓の領土紛争は極端な局面にはならないはずだ。だが、これにより東アジア情勢が複雑化したことは事実である。(翻訳・編集/NN)

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