反日デモで被害の日本料理店、“愛国”中国人経営者は賠償請求せず―広東省深セン市

Record China    2012年8月20日(月) 18時21分

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19日、尖閣問題に端を発する反日デモ。広東省深セン市の日本料理店は暴徒化したデモ参加者に店内を荒らされたが、その経営者が「わたしも愛国者ですから」と、加害者への賠償を申し出ないとの意向を明らかにした。写真は同日、浙江省杭州市で行われた反日デモ。

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2012年8月19日、香港の民間活動家による尖閣上陸問題に端を発して反日デモが拡大している中国。広東省深セン市の日本料理店はそのとばっちりを受け、暴徒化したデモ参加者に店内を荒らされたが、そのオーナーが「わたしも愛国者ですから」と、加害者への賠償を申し出ないとの意向を明らかにした。

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被害にあった店舗は中国人が経営する市内の鉄板焼き店。通常営業していた店内にデモの参加者が乱入し、店内を破壊されるなどの被害に遭った。従業員は無事。しかし、損害額は10万元(約125万円)に上るという。

オーナーの謝(シエ)さんは、「デモを事前に知っていれば当日は営業しなかったのに」とこぼす。前年には東日本大震災に伴う原発事故の余波で閑古鳥が鳴いた。やむなく店名から「日本」の2文字を消すことでなんとか営業を続けてきたが、今回の事態はまさに泣き面に蜂。それでも、「わたしも愛国者ですから」と加害者への賠償を申し出ない方針だ。ただ、「尖閣諸島の領有権主張にはわたしも賛成です。しかし、それを主張するならば、ほかにももっと冷静な手段があるはず。これではただの暴動だ」と意見を述べた。

同市内ではこの日、日系スーパーのジャスコも一時営業停止に追い込まれている。ただし香港紙・明報の記者が取材したところ、市内の回転寿司・牛丼・ラーメンなどの飲食チェーンは通常通り営業しており、客の入りも良好だったようだ。(翻訳・編集/愛玉)

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