2012年7月17日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、上海の大企業の間で熟練した人材の争奪戦が激化している。中国国内の経済成長が鈍化し、欧州債務危機の影響も持続的に懸念されているが、上海における人材市場は活気にあふれている。18日付で環球時報が伝えた。

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プロフェッショナルな人材の紹介業務を行っているヘイズ・リクルートメント・エキスパート・ワールドワイドの中国地区責任者は、欧州債務危機が中国にも悪影響を及ぼすと多くのメディアが伝えているが、人材業界では景気が減速する動きはないと話す。上海の大型企業は様々な手当や福利を設けて熟練した技術を持つ人材を獲得しようとしており、多国籍企業がCFO（最高財務責任者））に支払う年俸は昨年より25％高く、200万元（約2500万円）を超えているという。

しかし、人材にかかるコストは企業にとって大きな圧力になっている。上海の米国商工会議所（AMCHAM）によると、熟練した人材を引き留めるため66％の米企業がより多くの支出を余儀なくされているという。（翻訳・編集/岡田）