中国本土では手に入らない「禁書」、香港や台湾からこっそり持ち帰る人が急増―米メディア

Record China    2012年7月20日(金) 12時28分

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14日、中国本土では手に入らない「禁書」を香港、台湾からひそかに持ち帰る中国人観光客が増えている。写真は台湾・台北市内の書店。

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2012年7月14日、中国本土では手に入らない「禁書」を香港、台湾からひそかに持ち帰る中国人観光客が増えている。米ボイス・オブ・アメリカ中国語版ウェブサイトが伝えた。

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中国共産党に対する批判や歴史的な大事件の真相などについて書かれた本は、「社会の秩序を乱す」として中国本土では発売禁止となるケースも少なくない。だが、香港、台湾の書店ではこうした中国本土の政治や現代史に関する本が、専門のコーナーが設けられるほど大量に売られている。

最近の売れ筋は、秋の第18回中国共産党全国代表大会(18大)や失脚したばかりの元重慶市トップ、薄熙来(ボー・シーライ)氏に関連するもの。地元客はもとより、中国本土からの観光客がこっそりと買っていくケースが目立つ。

だが、禁書を中国本土に持ち帰るのはかなりのリスクを伴う。実際、6月には中国の桂林両江国際空港で、「法輪功」に関する書籍やカセットテープを持ち込もうとした乗客を民航当局が警察に突き出すという事件があったばかり。

それでも難関をくぐり抜け、禁書の持ち込みに成功した人も少なくない。これを友人、知人の間で争うように回し読みする。そのコピー版が露店の本屋に並ぶことも珍しくない。ネット上には禁書がひそかにダウンロードできるサイトもあるという。

天安門事件の際、学生への武力弾圧を反対して失脚した趙紫陽(ジャオ・ズーヤン)元総書記の談話をまとめた「改革歴程」もそのうちの1つ。こうした流れは、中国本土の人々の間にリスクを冒してまで「真実」が知りたいという欲求が高まっていることの表れかもしれない。(翻訳・編集/NN)

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