インドの青年訪中団、ビザ不発給の女子学生を置き去りに=領土問題で中国がビザ発給せず―インド

Record China    2012年7月17日(火) 9時41分

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16日、環球時報によると、先週、インドからの青年訪中団100名が北京に到着し訪中日程を開始した。だが、中国との領土問題を抱える地域出身の学生にビザが発給されず、出発直前に置き去りにされる事態が発生した。写真はチベット。

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2012年7月16日、環球時報によると、先週、インドからの青年訪中団100名が北京に到着し、訪中日程を開始した。だが、中国との領土問題を抱える地域出身の学生にビザが発給されず、出発直前に置き去りにされる事態が発生した。

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中国との領有権問題が起こっているアルナーチャル・プラデーシュ州出身の女子学生に対し、中国大使館がビザの発給を拒否し、代表団は拒否の結果をインド外務省に報告せずにその女子学生を「置き去り」にして飛行機に乗ってしまった。これに対し外務省は「代表団の訪中そのものを取り消しにすべきだった」と不満を表明、代表団を引率するスポーツ省の政府職員は「パスポート提出が直前になった。出発の数時間前になって拒否という結果がわかり、外務省に通知する時間がなかった」と釈明している。

中国はアルナーチャル・プラデーシュ州を「蔵南地区」として領有権の大半を主張、同地域に居住するインド人へのビザ発給を拒否しており、インド政府が代表団の訪中を拒否または延期する事態が起こっている。2009年11月には、中国大使館が領有権問題のあるインド北部のジャム・カシミール州の住民に発給したビザを、パスポートとは別の紙に貼り付けていたことがわかり、インド政府はこれを「無効」として旅行者に警告を発していた。

今年は「中印友好合作年」の年にあたり、代表団の訪中もその関連イベントの一つとして実施されたもの。今回、ジャム・カシミール州出身のメンバーに対しては「別紙ビザ」ではなく通常ビザが発給されており、中国の政策に小さな変化があったものとみられている。

北京に到着した代表団は熱烈な歓迎を受けたが、あいにく中国の学校は夏休みまっただ中で、学生との交流の機会は少ない。インド紙は「なぜこの時期に代表団を中国に送ったのかわからない」と疑問を呈している。(翻訳・編集/長河)

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