良渚遺跡で王宮、水利工事の痕跡の発見、相次ぐ=「中華文明五千年の歴史が証明された」―中国

Record China    2012年7月16日(月) 13時15分

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15日、京華時報によると、中国社会科学院考古学研究所の王巍所長がフォーラムで、中華文明五千年の起源の輪郭が初めて実証されたと発表した。写真は万里の長城。

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2012年7月15日、京華時報によると、中国社会科学院考古学研究所の王巍(ワン・ウェイ)所長が「2012文明探源公衆考古論壇(文明の起源を探る公開考古学フォーラム)」で、中華文明五千年の起源の輪郭が初めて実証されたと発表した。

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北京大学考古文博学院の趙輝(ジャオ・フイ)教授は、良渚遺跡は中華文明の起源を今から約5000年前に遡らせることになると述べている。現時点における考古学的発見によると、牛河梁、凌家灘などの年代は今から5000年以前に遡ることができるものの、国家としての形態を有していたかどうかは確認されていない。さらにこれを遡り、考古学的研究によると、今から6000年前、中原、長江中下流などの地域では、生産力の発展を基にした社会の分化が始まっていたことがわかっており、文明が加速的に進歩しつつあったことがわかる。

王巍所長によると、2006年に発見された良渚遺跡は、莫角山を中心とする良渚古城で、総面積は300万平方メートルを超え、目下中国で発見された同時代における最大の都市遺跡である。北部城壁の調査により約4800年前に行われた大型の水利工事の遺跡が発見され、中国における初期の水利工事の遺跡よりも約2000年早いものであることがわかった。

牛河梁、凌家灘はそれぞれ今から約5000年前のもので、副葬品として美しい玉器の納められた大型の墳墓や器、大規模な祭祀遺跡が発見されており、5000年以上前に、一部の地域では階層の分化が進み、貴族階級が形成されていたことを物語っている。

王所長は「すでに王権とそのひな形が出現していたことが推測できる。初期の文明に突入していた可能性は否定できず、中華五千年の文明が決して偽りではないことが証明された」と語った。

良渚、陶寺といった遺跡の巨大集落、大型宮殿の遺跡、大型墳墓の発見により、夏王朝成立よりさらに昔、文化と社会の発展が比較的進んでいた地域があり、早期国家が出現、古代文明の段階に進んでいたことがわかっている。

王巍所長によると、中華文明の起源を5000年前、あるいは5300年前に求めることが次の目標になるという。(翻訳・編集/長河)

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