ヨモギを売って1週間で48万円稼いだ高校生が話題に、日本への輸出も検討―中国

Record China    2012年7月1日(日) 8時7分

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28日、山東省青島市の高校生がヨモギを売って1週間で4万元(約48万円)稼いだという記事が掲載され、瞬く間に時の人に。資料写真。

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2012年6月28日、人民網日本語版によると、山東省青島市の高校2年生の王興(ワン・シン)さん(16)がヨモギを売って1週間で4万元(約48万円)稼いだという記事が20日に掲載されてから、王さんは瞬く間に時の人に。中国国営中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当)でも取り上げられ、近所や学校で話題になっている。その後も王さんは大忙しで、会社を興してさらに多くの野生のヨモギを仕入れ、製薬工場に転売することを計画中という。さらに、日本ではアロマ効果があることで「ヨモギ枕」が人気となりつつあることを知った王さんは、ヨモギを輸出するための方法まで模索している。山東省青島市の夕刊紙・青島晩報が報じた。

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▽中国各地に「ヨモギの生産拠点を」

職業高校で王さんを見かけた時には、白のTシャツにジャージ姿で、学生らしい雰囲気が漂っていたが、肩に下げたビジネスバッグがビジネスマンの片鱗を示していた。

「こんな騒ぎになるとは思ってもみなかった。新聞で報道されてからすぐに、CCTVの朝のニュースでも取り上げられた。インターネットで検索してみると、湖南省や遼寧省のテレビ局でもニュースになっていた」と王さん。「同級生もみんな知っているし、一緒にビジネスをしたいとか、ノウハウを伝授してほしいとか言う人もたくさんいる」と笑顔で語った。

時の人となってから、王さんのビジネスはさらに拡大。毎日、「提携したい」という電話が南は広東省広州市から、北は内モンゴル自治区や遼寧省、さらに付近の山東省煙台市や済南市まで、さまざまな地方から4〜5回かかってくるという。王さんは、「ほとんどが、周りに野生のヨモギがあり、それを買ってほしいという連絡。このような機会を利用して、いろんな地域の人と交流し、将来は全国各地にヨモギの生産拠点を作りたい。そして、大量に仕入れる必要があるときに連絡して、収穫したヨモギを各拠点から青島に送ってもらう。今まではサプライヤーだったけど、これからはディーラーになるための勉強もしなければ」と声を弾ませる。

▽日本への輸出を模索

「青島だけでなく全国各地から大量のヨモギを仕入れて、買い手はいるのか?」との質問に対し、王さんは「端午の節句(今年は6月23日、中国では邪気を払うためヨモギを軒に挿す習慣がある)は主に個人客に販売したけど、今は主に製薬工場が相手」と笑いながら答え、「自分は野生のヨモギしか扱わない。野生のヨモギを原料として必要とする製薬工場は少なくない。通常は75〜80cm以上のヨモギを扱っていて、製薬工場に卸した時に発生する利ザヤが儲け。以前は1本単位で売っていたけど、今は1トン単位」と語った。

さらに、王さんはインターネット上で、日本で「ヨモギ枕」が人気となりつつあることを知り、輸出する方法を探るためにここ数日、あちこちに連絡を取っているという。「できれば、野生のヨモギを国外に輸出したい。そうすれば利益はもっと多くなる」。

▽「軍隊に入りたい」

中国は今月23日が端午の節句だったため3連休となり、その前後1週間を利用して目標通りの4万元を稼いだ王さん。稼いだお金は両親に渡して貯金してもらっているという。

王さんが若くしてビジネスに成功していることに関して、「決して意外ではない」という王さんの父親は取材に対して、「小さい頃から息子はなにかをいじるのがとても好きだった」とし、「十数年前に自分も小さな商売をしたことがある。当時、毎日息子を連れて仕事に出掛けていた。その後息子も大きくなって、私たちに商売のことをいろいろ聞くようになった。ヨモギを売る前、息子は、夏はバイクを、冬はペットを売って毎月2000元(約2万4000円)の稼ぎがあった」と成功までの経緯を語った。

ビジネスのほかに、「軍隊に入るのが夢」という王さんは、「軍隊式の訓練や管理の方法を学べば、人としてさらに早く成長できる。退役後はなにかの店を開いて、小さな商売をしたい。ビジネスのチャンスはどこにでも転がっているのだから」と将来の展望を語った。(編集/TF)

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