女子プロテニスの李娜、ロンドン五輪のダブルス代表決定に「はぁ?聞いてない」―中国紙

Record China    2012年6月30日(土) 8時42分

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28日、中国のプロテニス選手・李娜がロンドン五輪の女子ダブルス代表に選ばれた問題で、本人の了承を得ずに国家体育総局が勝手に決めていたことが分かった。写真は25日、ウィンブルドン女子シングルス1回戦でクセニア・ペルバク(カザフスタン)を下した李娜。

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2012年6月28日、中国のプロテニス選手・李娜(リー・ナー)がロンドン五輪の女子ダブルス代表に選ばれた問題で、李選手本人の了承を得ないまま、国家体育総局テニス管理センターが勝手に決めていたことが分かった。成都商報が伝えた。

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国際テニス連盟(ITF)が26日に発表したロンドン五輪出場選手リストでは、李選手は張帥(ジャン・シュワイ)選手とダブルスで出場することになっている。だが、李選手本人にとっては寝耳に水。早くからシングルスでしか出たくないと公言していたからだ。

「発表当日の朝、張選手に『ありがとうございます』と言われたが、何のことかさっぱり分からなかった」と話す李選手。「いまだに正式な話はない。もうリストが出てしまったのならそれに従うしかないが、5年もダブルスの試合には出ていないのに、一体何が目的なのか?はっきり言って、ダブルスの打ち方なんて忘れてしまっている」と首をかしげる。

かなり不満が募っているらしく、「もう少し選手の気持ちを大事にしてもらえないのか。最後の五輪だから、気持ちよく終わりたいのに。ゴタゴタが成績に響かなければよいが。五輪に出させてもらうのは光栄なこと。でも、ダブルスに出る気はないと言っていたはず。何が何でも嫌というわけではないが、こういうやり方は気分が悪い」と吐き捨てた。

一方、テニス管理センター側は「これもすべて中国のため」とその理由を説明する。李選手とダブルスを組めば、張選手が五輪に出られるようになるとのこと。世界ランク56位までの選手は自動的にシングルスとダブルス両方の出場権を得られるが、張選手はシングルスで世界ランク171位。だが、ITFの規定では上位の選手とペアを組めば出場可能となる。

センター側は「李選手には中国のためにシングルスもダブルスも両方頑張って欲しいと前から伝えていた。(コーチで夫の)姜山(ジアン・シャン)氏にも話をしたことがあるが、了承を得る前に決めてしまった」と釈明している。

なお、李選手はテニスのBNPパリバ・オープン3回戦に出場した際、「私は国のためにテニスをしているのではない」と発言し、同センター主任が「中国のパスポートを持っているくせに、米国人気取りか」と批判したことでも知られている。(翻訳・編集/NN)

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