<中国旅游>白居易に詠まれた風景

Record China    2012年6月18日(月) 18時20分

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14日、中国唐代の詩人・白居易は日本人に最も愛された中国の詩人である。平安時代の貴族社会に広く浸透し、当時の日本文学に多大な影響を与えた。今回は白居易ゆかりの地や、詩に歌われた風景をご紹介したい。

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2012年6月14日、中国唐代の詩人・白居易(はくきょい)は日本人に最も愛された中国の詩人である。平安時代の貴族社会で広く浸透し、当時の日本文学に多大な影響を与え、多くの作品にその影を目にすることができる。今回は白居易ゆかりの地や、詩に歌われた風景をご紹介したい。

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■華清池(かせいち)

古都・西安の郊外へ30キロに、かの楊貴妃の湯殿・華清池は位置する。唐代(618年〜907年)の玄宗皇帝がここに豪勢な離宮「華清宮(かせいぐう)」を建て、寵妃の楊貴妃と享楽の日々を送ったエピソードは有名だ。白居易の編んだ「長恨歌(ちょうごんか)」にも「春寒くして浴を賜ふ華清の池」と詠まれており、2人がここで宴と歌舞に明け暮れ国政を顧みなかった様子が描かれている。楊貴妃のために作られた海棠湯(かいどうゆ)という専用の浴室の跡は今でも目にすることができる。現在も温泉がわき続けており、観光客はここで楊貴妃が愛した温泉に浸かることができる。

■廬山(ろざん)

江西省にある廬山は雲に覆われた幻想的な山々に泉や滝、奇石などが分布し、その独特の景色は数々の文人墨客を魅了してきた。日本人にとって、廬山の香炉峰は最もよく知られた峰であろう。白居易はかつて廬山に「廬山草堂(ろざんさうだう)」を築き、ここで詩を創作した。詩の一節、「香炉峰の雪は簾(すだれ)を撥(かか)げて看る」は清少納言の「枕草子」の有名な一節で、白居易が当時の平安貴族社会に与えた影響の大きさをうかがわせる。

■洛陽(らくよう)

白居易は現在、河南省洛陽市の郊外にある香山の「白園」に眠っている。晩年の彼は洛陽の風景をこよなく愛し、ここで18年過ごした。仏教徒としても著名な彼は龍門の香山寺に隠棲し、多くの禅僧と交流をもった。香山と河を隔てたところには、中国三大石窟のひとつ「龍門石窟(りゅうもんせっくつ)」がある。北魏(386年〜534年)の時代から造営が始められ、歴代王朝が400年以上もわたって創り続けてきた。長さ約1キロにわたって造られた石窟群の仏像は約10万体あり、仏教芸術の宝庫と言われている。洛陽を訪れる際には、ぜひ白居易が愛した風景を眺めたい。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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