中国の変貌、毛沢東から金銭崇拝へ=その功罪を追究―米紙

Record China    2012年5月27日(日) 5時33分

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24日、毛沢東時代の中国は「共産主義が天国」がスローガンだった。それが今では、ウォルマートやスターバックスが至るところにある資本主義的な国に変貌した。写真は湖南省長沙市のウォルマート。

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2012年5月24日、米紙シカゴ・トリビューン(電子版)は「毛沢東から金銭崇拝へ」と題した記事を掲載した。25日付で環球時報が伝えた。

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湖南省長沙市で09年、若き日の毛沢東の巨大彫像が建てられた。かつての毛沢東時代、人々は同じような服を着て同じスローガンを叫び、同じ革命思想に浸っていた。現在の長沙市で開催されている中国中部投資貿易博覧会の会場では、そのような過去が同市に存在したことを感じさせるようなものは一切ない。巨大な建物の外壁には有名企業のネオンが輝き、会場には音楽が流れ、肌を露出した若い女性たちがフィアットやグッチのブースに並ぶ。これが21世紀の共産主義のライフスタイルなのだ。

毛沢東時代のスローガンは「共産主義は天国、人民公社は橋梁」だった。しかし今、我々が目にするのはウォルマートの広告コピー「お金を節約して、より良い生活を」であり、至るところにあるスターバックスだ。かつて「腐敗した贅沢生活」と痛烈に批判された生活がそこにある。現在、ウォルマートは中国に370店舗以上、スターバックスは570店舗以上存在する。昔自転車に乗っていた人々も今では最新型の車に乗り、絶え間ない交通渋滞に遭遇している。

すべては30年前に始まった。当時の中国は人間の本性を改造することをあきらめ、人間の本性を最も発揮できる方法を選んだ。ある学者は「唯一の支配的イデオロギーは金銭崇拝である」と認めている。しかし、これは決して悪いことではない。拝金主義の中国は毛沢東時代の中国よりはるかに進歩しているからだ。それに共産主義も消えてはいない。中国共産党は依然として政権を完全に掌握しており、多くの企業が国有。共産党委員会は各企業内で大きな力を発揮している。売買主導の経済では消費者がすべて。長沙市の博覧会を見れば、中国の任務が商売によってお金を稼ぐことにあるのは明らかだ。(翻訳・編集/本郷)

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