2012年5月11日、上海市内の川にワニが突然現れた。体長1メートル40センチほど。被害者はなく、通報を受けた警察と上海動物園などの専門家が駆けつけ、何度も捕獲を試みたが失敗。市民の安全が優先され、ワニは射殺された。12日付で東方早報が伝えた。

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このワニはクロコダイル科のシャムワニで、付近で飼われていたものが逃げたと見られる。シャムワニは肉食で、成長すると最大3〜4メートルになるという。浦東林業所野生動物保護センターの責任者は、当時ちょうど夕方で水温が下がったことでワニが岸に上がり、空腹状態にあったことからきわめて危険な状態だったと話している。

当初は麻酔銃を使った捕獲が試みられたが、川幅が広く水深が深いことなどからワニの確保が難しいほか、逃走してしまえば市民に危害を加える危険性が高いため射殺に至ったと保護センターの専門家が明かした。ワニは上海科学技術館で標本にされるという。（翻訳・編集/岡田）