南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告、一触即発の事態に―米華字メディア

Record China    2012年5月10日(木) 12時16分

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8日、南シナ海のスカボロー礁の領有権問題をめぐりフィリピンと対立している中国政府は「武力衝突への準備は整った」とフィリピンへの最後通告を出した。写真は中国の海洋監視船。

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2012年5月8日、米華字メディアの多維新聞は南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告を突きつけたと伝えた。

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中国外交部の傅瑩(フー・ロン)副部長は7日、フィリピンのアレックス・チュア臨時代理大使と会見し、スカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題について「フィリピン側は重大な過ちを犯しているにもかかわらず、これを認識しないばかりか事態をさらに悪化させるような態度をとり続けている」と非難。同海域のフィリピン船舶を退去させるとともに、中国漁船の操業や中国の公的船舶の航行を干渉しないよう求めた。傅副部長は「事態は楽観できない。フィリピン側の事態拡大に対する各種準備はすでにできている」と発言していることから、「中国が最後通告を出した」と伝えるメディアもある。

さらに中国共産党の機関紙・人民日報海外版は8日、「我々はフィリピンに対抗する十分な手段を持っている」と主張。「国家の核心的利益にかかわる問題の前では、我々は殴られたままでいるつもりはない。各種の軍事的挑発に対する十分な準備を行う必要がある」との強気の論説を展開している。人民日報はこうした「檄文(げきぶん)」を過去に2回掲載。1962年9月22日の掲載後に中印国境紛争が、1979年2月17日の掲載後に中越戦争がそれぞれ勃発しているため、今回もフィリピンとの武力衝突は必至との見方も出ている。(翻訳・編集/本郷)

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