米国で殺害された中国人留学生に、中国内からは「ざまあみろ」と非情な反応―米紙

Record China    2012年4月30日(月) 17時48分

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26日、米紙は「殺害された南カリフォルニア大学の中国人留学生、中国国内から非難浴びる」と題した記事を掲載した。写真は上海の街角に建てられたシティバンクの看板広告。

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2012年4月26日、米紙ロサンゼルス・タイムズは「殺害された南カリフォルニア大学の中国人留学生、中国国内から非難浴びる」と題した記事を掲載した。28日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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今月、米国の南カリフォルニア大学に通っていた中国人留学生2人が殺害された事件は、在米中国人留学生を震撼させた。だが、中国国内の反応は全く違ったものだった。彼らの怒りの矛先は2人の命を奪った凶悪犯ではなく、学生の身分で高級車BMWを乗り回していた被害者に向けられたのだ。

事件に対する感想について、中国のネット上でよく見られたのは「殺されたのは米国留学生のカップル、乗っていたのははBMW…。ざまあみろ」といった論調。米メディアが、被害者が乗っていたのが6万ドル(約482万円)もする超高級車だったと報じたのが理由だったようだ。だが、実際に被害者が乗っていたのは中古車だった。

被害者にこれほどの罵声が浴びせられた背景には、中国社会の深刻な両極化がある。日増しに拡大する貧富の差と金持ちへの恨みが、被害者に向けられたといってよいだろう。

1980年代には羨望の的だった米国留学だが、ここ数年は蔑視の対象に変わった。現地でまともに英語も話せないまま遊び暮らす実態が伝わるようになったほか、中国にも大卒生が増えたことで、高給を希望する米国留学帰りの学生を、企業もわざわざ採用したがらなくなった。

では、中国人にとって米国留学とは何か?どうやらかなり甘い幻想を抱いているようだ。彼らが描く米国ライフはカフェでラテを呑みながら、高級車に乗り回すといった感じらしい。

中国人にとって米国は、スティーブ・ジョブズやNBAプレイヤーのジェレミー・リン(林書豪)を生んだ国。チャンスや可能性が無限大に広がっているというイメージが強いようだ。だからこそ、これほど多くの中国人が米国を目指すのだろう。こうした非公式の外交活動は米中関係の改善に大いに役立つ。それにより、世界中を変えることになるかもしれない。(翻訳・編集/NN)

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