映画業界、中国とハリウッドが手を組むのは難しい―米紙

Record China    2012年4月24日(火) 7時15分

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21日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルはこのほど、映画制作で中国とハリウッドが手を組むのは難しいと指摘した。写真は北京の映画館。

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2012年4月21日、環球時報によると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは18日、中国に進出するハリウッドの挑戦を報じた。

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アカデミー賞作品賞に輝いた「グラディエーター」を手掛けたことで有名な脚本家デヴィッド・フランゾーニ氏は昨年、ある中国の映画会社から歴史映画の脚本の制作オファーを受けた。唐代のストーリーで、フランゾーニ氏はある反乱軍武将をテーマにしたいと提案したが、中国の審査機構から、その反乱軍武将は中国皇帝に背いた「ならず者」であるとして、この反乱軍武将に過大に同情すべきではなく、皇帝とその妃をメインに描くべきであるとクレームが入り、脚本を書き直す必要に迫られた。

ハリウッドは中国との合作を機に成長著しい国外市場に参入を図り、中国は米国の巨額の制作費による成功の恩恵にあずかりたいという両者の思惑が一致し、中国とハリウッドはさらに多くの映画を共同制作しようとしている。この数カ月、米国の主要な映画会社は中国での合資企業の設立を宣言したり、中国と共同で映画を制作したりしている。

数十年間、米国の映画会社は中国政府の厳しい規制を避けようと試み続け、中国から多くの興行収入を得てきた。新たに設立する多くの米中合弁企業の目標は国内外の観客を引き付ける映画を作ることだが、同時に2種類の観客両方に受けるという目標の実現は難しい。中国をテーマとした映画は往々にして欧米の観客には分かりづらく、しかも中国政府の強力な監視がこの挑戦をより一層複雑にしている。中国映画の取引に多く関わってきたハリウッドのサルツマン弁護士は、その映画が本当に中国語圏と英語圏の観客に同時に受け入れられるかを真摯に判断する必要があると指摘した。(翻訳・編集/中原)

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