中国の新4大発明は「砂上の楼閣」、押せば崩れる―テンセントCEO

Record China    2018年5月28日(月) 13時0分

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27日、米華字メディア・多維新聞によると、中国IT大手騰訊の馬化騰CEOが「中国の新4大発明は押せばすぐに倒れる」と発言した。資料写真。

2018年5月27日、米華字メディア・多維新聞によると、中国IT大手騰訊(テンセント)の馬化騰(マー・ホアタン)CEOが「中国の新4大発明は押せばすぐに倒れる」と発言した。

馬CEOは26日広東省深セン市で行われた「未来フォーラムX深センサミット」に出席し、中国の科学技術について講演した。その中で「近ごろの中興(ZTE)の事件でみんな目を覚ましたと思う。中国にはモバイル決済など、新4大発明があると評する人が多いが、これらはみな表面的な輝きであり、砂上の楼閣のように押せばたちまち崩れる。だから、より多くのリソースを基礎科学に投じなければならない。基礎科学への投資は短期的にはあまり稼げないので、産官学の協力が必要になる」と語った。

記事は「中国は全体的な科学研究レベルは世界のトップクラスにあるものの、一部の分野では欧米や日本などの先進国から依然として大きな後れを取っている」と指摘。「例えば、デジタル工作機械など工業の核となる技術の精度、安定性、性能で明らかに劣っている。宇宙開発、有人深海潜水、量子通信、高速鉄道、超電導、原子力、レーザーなどで成果を上げる一方、クリーンエネルギー、エンジン、精密機器、自動化などの分野でも劣っており、改善の余地を多く残している」としている。

中国工業・情報化部の苗●(ミャオ・ウェイ、●は土偏に于)部長は2015年に「世界の製造業は四つの集団に分かれている。第1集団は米国主導のグローバルな科学革新の中心。第2集団はEUや日本などハイエンド製造グループ。第3集団はミドル・ローエンドの製造グループで、第4集団は資源輸出国だ。中国は現在第3集団に位置しており、現在の状況を短期間で根本的に変えることは難しい」と語っていた。(翻訳・編集/川尻

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