Record China 2018年5月29日(火) 5時50分
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25日、参考消息網は、中国でのエアコンの普及により、エネルギー消費量の増加が懸念されていると報じた。写真はエアコン。
2018年5月25日、参考消息網によると、米メディアが「中国エアコン市場が爆発的成長を遂げており、それによってエネルギー消費量の増加が懸念されている」と伝えた。
米メディア・クオーツは23日付の記事で、「現在、中国でにおいて冷房のために使われているエネルギーは1990年の68倍で、この数字は今も速いスピードで上昇している」と指摘した。
記事によると、現在、空調設備に消耗されるエネルギーが世界で最も多いのは米国で、3億2800万人の国民がエアコン使用で消費しているエネルギーはアフリカ、南米、中東、アジア(中国を除く)の44億人の総消費量を上回っているという。しかし、米国の空調設備に消費されるエネルギーの増加スピードと比べ、中国の増加は劇的であるため、中国は直に米国を追い抜くと見られている。
現在、中国におけるエアコンの増加はどの国よりも速いという。その他に気温の高い国でもエアコンが急速に増加している。例えば、1990年と比べ、インドの冷房使用で消費されるエネルギーは14倍増加した。
世界中の空調設備で毎年消費されるエネルギーは電力総消費量の約10%で、空調設備のためのエネルギーをつくることが大気中の温室効果ガスの増加につながるという。記事は、国際エネルギー機関(IEA)の報告を引用し、「1990年と比べて、冷房のための温室効果ガス排出量は3倍となり、2016年の総排出量は11億3000万トンに上った」と説明した。
記事によると、IEAは、「この世界的なエアコンブームをコントロールしなければ、50年には上記の数字が3倍になる」と予測。そうなると、世界中の空調設備のエネルギー消費量が中国の総電力需要量に相当するという。さらに、IEAは「エアコンの効率を上げるための対策、あるいは再生可能エネルギーへの切り替えを急がなければ、温室効果ガスの排出に悲惨な影響を与える可能性がある」と警鐘を鳴らしているという。(翻訳・編集/山口)
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