ナイキとアディダスが工場を中国から撤退、背景に何が―米メディア

Record China    2018年5月24日(木) 12時20分

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ナイキとアディダスが生産を中国から撤退させ始めたと伝えられた。コスト高に加え、中国製造業の変化が背景にあるという。

2018年5月22日、米メディアは、「ナイキとアディダスが生産を中国から撤退させ始めた」と伝えた。アジアでの生産業務を中国からベトナムへ移転させているという。環球時報が伝えた。

中国から撤退する外国企業が増え続けている。その理由はコストの高さだ。アディダスは2017年に靴製品の44%をベトナムで生産。前年と比べ13%増加した。ナイキも靴製品で中国製は32%から19%にまで減らしている。

中国の製造業は長年にわたってコストの安さと大量生産が特徴だったが、現在は豊富な経験と高い技術でより高品質な製品の生産に変化したことも背景にある。今ではバレンシアガやプラダ、バーバーリーなど有名ブランドの多くが中国に生産拠点を置くようになっている。

記事は、CNNが2016年に「中国の労働力コストは米国よりも4%しか低くない」と指摘。給与の増加ペースが生産率を大きく上回る上、人民元高も進んでいることから「中国製造業は省コストの万能薬ではなくなる」と伝えていた。

記事は「2年後の現在、CNNの報道は現実となった」とし、「中国で生産すれば低コスト・高利益を実現できるという考えは過去のものとなっている」と報じた。(翻訳・編集/岡田)

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