「援交」もいまや中国語!最近の事件から探る、「若年層の性の乱れ」の拡大―中国

Record China    2012年4月11日(水) 12時46分

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4月、中国語圏ではこのところ引き続き、若年層の性の乱れに関する事件や報道が続いている。こうした傾向は、社会のさまざまな変化が絡みあって生まれたものと考えられるが、最近のニュースをまとめてみた。写真は中国・吉林省で撮影。

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2012年4月、中国語圏ではこのところ、若年層の性の乱れに関する事件や報道が続いている。こうした傾向は、社会のさまざまな変化が絡みあって生まれたものと考えられるが、以下に最近のニュースをまとめた。

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「援交(援助交際)」という言葉がそのまま中国語になっている台湾では、13歳の少女が1年間に70人以上もの“顧客”を相手に売春を行っていたことが発覚。聯合報の報道によると、この少女が援交に走った動機は「携帯電話がほしかったから」。1回500〜2000台湾ドル(約1400〜5500円)で取引し、金払いのいい顧客をランク付けしていた。「金さえあれば何でもできる」とうそぶいているこの少女は、わずか15歳で彼女を産んだ母親に捨てられ、祖父母に育てられた結果、家出や登校拒否を繰り返していた。

香港でもセックス産業に手を染める青少年が急増して問題になっている。風俗店での就労や援助交際、組織に属さない売春など手段はいろいろだが、共通するのは性経験の低年齢化であり、性病や妊娠に関する知識の欠落だ。香港警察が最近実施した青少年犯罪行動撲滅活動では、深夜のナイトクラブで13歳から17歳までの未成年者14人が補導されている。

こうした「性の乱れ」は経済的に発展した香港や台湾の現象と考えられていたのは今や昔の話。現在は中国本土でも“若者の解放”が急速に進んでいる。

今月初、北京市の地下鉄の車内で人目もはばからずイチャつく学生カップルの様子を収めた動画がインターネット上で話題となった。周囲のいぶかしげな視線もなんのその、キスをしたり、抱き合ったり、果てにはシャツの間から胸にキスしたりとやりたい放題。2人は特段、素行不良な学生には見えない。特に少女の方は、メガネをかけた化粧気のない“ガリ勉”風。これは嘆かわしい事態として、メディアでも盛んにとりあげられた。

中国語圏は日本に比較して、性に関しては伝統的観念を守っている印象がかつて強かった。特に中国本土では保守的な考えが根強く、数年前までは「学生のうちは恋愛してはいけない。学生の本分が勉強なのだから」と、あちこちで聞かれたものだが、その一方で、現代の子供たちはどんな欲望も願いのままにかなえてもらって育った“1人っ子世代”である。こうした“欲望のままに生きる”今どきの子供たちが、性に関する自律の必要性を実感せず、加えて、社会の経済発展に伴っておもむろに湧きあがった拝金主義に躍らされ、「金こそすべて」と考えれば、性産業への従事に罪悪感を感じないのも不思議はないかもしれない。(翻訳・編集/愛玉)

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