もう珍しくない?姉さん女房カップルが増加―中国

人民網日本語版    2018年5月26日(土) 21時35分

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従来の結婚観では、夫婦は「男性の方が女性より年上」というパターンが当たり前だった。だが、この10年ほどで、女性の方が男性より年上という「姉さん女房」カップルが大幅に増加、すでに婚姻総数の4割を占めるまでとなっている。資料写真。

従来の結婚観では、夫婦は「男性の方が女性より年上」というパターンが当たり前だった。だが、この10年ほどで、女性の方が男性より年上という「姉さん女房」カップルが大幅に増加、すでに婚姻総数の4割を占めるまでとなっており、姉さん女房の夫婦はもはや珍しくはなくなっている。国内の有名婚活サイト「百合網」はこのほど、「姉さん女房カップルの恋愛・結婚報告」を発表、彼らの結婚・恋愛状況に的を絞り、「姉さん女房」カップルに対する現代の人々の考え方について取りまとめた。中国新聞網が伝えた。

■年々増加する「姉さん女房」カップル、独身者の9割超「姉さん女房でも問題なし」

つい先ごろ、中国社会科学院社会学研究所の李春玲(リー・チュンリン)研究員が、「社会が変遷する状況の下での中国青年に関する問題研究」と題する報告を発表し、ある統計データを明らかにした。1990年、結婚時の年齢に基づく計算で、「男性の方が女性より年上」という夫婦は70%を占め、「女性の方が男性より年上」は13.32%、残りの夫婦はほぼ同年齢というタイプだった。しかしこの20年間で、このデータには大きな変化が生じており、「男性の方が女性より年上」という夫婦の割合は70%から43.13%に下がる一方で、「女性の方が男性より年上」という夫婦は32.2%から40.13%まで上昇、姉さん女房夫婦の数が激増している。

報告によると、今のところ、「姉さん女房でも問題ない」と認めている独身者の場合は9割を上回り、男性の6割以上、女性の5割が受け入れられるとしている。これらのデータから、「姉さん女房」を認める人は、女性より男性の方が多いことが見て取れる。また、「年齢差は5歳まで」の条件で姉さん女房カップルを認めるのは、女性より男性の方が多かった。だが、「二人の年齢差がありすぎるので、自分から恋をあきらめた」とした女性は5割を上回り、その割合は男性より女性の方が高かった。このことから、女性が年上の恋愛で、女性はかなり大きなストレスを感じており、姉さん女房カップルのマイナス面を女性が担っている状況がうかがえる。

■女性の6割超が「二人の今後の人生プランを重視」

民政局公式サイト上で発表された離婚に関するビッグデータ分析結果によると、全国で558万組が新たに結婚したと同時に、185万組が離婚した。前年と比べ、離婚率は10.3%上昇、結婚率は7.5%低下した。「結婚するつもりがない」女性と「離婚したい」女性が、ともに増加の一途をたどっている。また、世帯構成員の年齢構成比をみた場合、女性は、心理学的要因から、やや高い年齢での結婚の安定度が高まっている。なぜなら女性は、年齢相応に、より寛容で、精神的にもより大人になっていくからだ。このほか、「姉さん女房」カップルは、「女性が強く男性が弱い」関係であるとは必ずしも限らない。互いに惹かれあい、しっかりした絆を保っている二人であれば、恋愛・結婚はおのずと安定したものとなる。

報告によると、女性から見て、「姉さん女房」の結びつきをより固いものとするための主な要素として、「二人の今後の人生プランを早めに明確に決めること」、「男性側が自分は家族を養う能力が十分にあることを示すこと」、そして「女性に自分の親友を紹介し、自分の交友関係に女性をとけ込ませること」が挙がった。一方、男性側では、「女性に自分の親友を紹介し、自分の交友関係に女性をとけ込ませること」、「女性に対して、自分の結婚に対する真剣な決心を表明すること」、「二人の今後の人生プランを早めに明確に決めること」が挙がった。

■「男性側の未熟さ」が反対の主な原因、学歴が高い人ほど「姉さん女房」カップル受け入れ

以前、復旦大学社会科学データ研究センターが「80後(1980年代生まれ)」に関する調査結果を発表した。このうち、恋愛・結婚に関する調査によると、既婚者の7割は、「夫婦の年齢差が3歳以下」だった。また、伴侶に対する満足度が最も高かったカップルは、「男性の方が女性より3、4歳若い」カップルだった。一方、男性の方が女性より7歳年上のカップルの満足度が最低だった。

報告によると、「姉さん女房」カップルを受け入れられない理由として、6割以上の女性が、「男性の方が年下だと、(女性に比べ)未熟な場合が多い」と答え、3割の男性は、「男性が精神的に大人になるのを待っていると、女性の容姿が衰えてしまうから」とした。「男性の方が年下の場合、未熟だから」という理由を支持する割合は、男女間で最も差が大きく、49ポイントに達した。女性にとって「姉さん女房」の恋愛・結婚を考える上で最も重要なファクターとなるのは、「男性のおとな度」で、男性にとっては、「相手の女性が自分と同じテンポで年齢を経ていくか否か」が最重要ポイントとなっている。

「姉さん女房」カップルは、中国のみならず、諸外国でもだんだんと増えてきている。調査によると、英国では、「姉さん女房」夫婦がこの10年で倍増した。日本でも、数年前から、「姉さん女房」の結婚が人気となっており、映画やテレビドラマに登場する人気スターの影響を受け、特に東京などの大都市では、姉さん女房結婚ブームが起きている。

全体的に見て、誰もが今、「新たな恋愛結婚観への変化」、「女性の社会的地位と経済力の向上」が、「姉さん女房」カップルがあまねく普及している主な原因であると認めている。また、学歴面から見ると、学歴が高くなればなるほど、男性は、「姉さん女房」カップルが最終的にうまくいくと信じる割合が低下するが、女性の場合は、学歴が高ければ高いほど、「姉さん女房」カップルが最終的にうまくいくと信じる割合が上昇している。このことから、女性が経済的に独立し、社会的地位が高まるほど、彼女らにとって年齢はもはや恋愛・結婚を考える上で最大の問題ではなくなり、「女性の方が男性より年上」という結婚スタイルは、ますます多くの高学歴女性に受け入れられつつある。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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