2018年5月23日、韓国・ニュース1はこのほど、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」（SCMP）の報道を引用し、韓国のアイドルが原因で中国の北京首都国際空港に安全上の問題が発生し、新たな法律ができたと報じた。

記事によると、韓国のアイドルグループが北京首都国際空港に到着するたびに多くのファンが押し掛け、空港機能がまひするほどの事態になり、これによる事故が今年だけで7件発生している。

また今月初め、中国で活動する韓国のバンド「NINE PERCENT」を見るために数十人のファンが北京首都国際空港第3ターミナルのゲート内に侵入する事件が発生し、これにより飛行機の離陸が2時間遅れる事態になったという。

このような状況を受け、中国当局は5月1日から、空港の搭乗カウンターで騒ぎを起こしたり通路を占領したりした人の飛行機への搭乗を1年間禁止するという新たな法令を施行した。

しかし「このような法令で韓国のアイドルを見るために空港に押し寄せたファンを制止することができるかは疑問」との指摘も上がっているという。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「それは中国国民の国民性の問題であって、韓国のアイドルのせいではないぞ」「韓国アイドルの責任とする報道は止めてほしい」など責任転嫁を指摘する声とともに、「韓国でも海外の有名人が来たら空港は大変なことになっている」「韓国でも似たようなもの」など韓国の実情を訴える意見が寄せられた。

その他「NINE PERCENTは韓国アイドルというより中国アイドルだろう」「問題があったらすぐに対応する中国の姿勢を学ばねばならない」「中国は何につけても極端だからな」などとするコメントが見られた。（翻訳・編集/三田）