中国の永住権は「華南トラより希少」、極めて取得困難なグリーンカード―SP紙

Record China    2012年4月11日(水) 17時24分

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4日、中国の永住権は極めて取得困難で、ある外国人は「グリーンカードは華南トラよりも珍しいらしい」と皮肉交じりに語った。写真は重慶市で永住権を取得した中国系フランス人。

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2012年4月4日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズは中国の極めて取得困難な永住権について取り上げた。7日付で環球時報が伝えた。

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近年、優秀で裕福な中国人が先進国へ流出してしまうため、中国では外国人の人材によって流出した国内の人材を補う必要があるが、その永住権政策が厳しすぎるのである。2010年末までで、中国に暮らす外国人は59万4000人近くにまで増加しているが、その大多数が永住権を持っていない。北京理工大学の劉国富(リウ・グオフー)教授によれば、中国が永住権政策を開始した2004年から昨年までで、永住権を取得できた外国人はわずか約2000人。劉教授は「2010年の米国では104万人の外国人が永住権を取得しているのに比べ、この数字はかなり低い。中国の永住権政策はこれまで明らかな効果を上げていない」と指摘する。

中国は最も人口の多い国のため、外国人の永住に対して非常に閉鎖的であり、大きな貢献をしない限り取得は難しい。上海LL&Co法律事務所は、規準に達する外国人が必ずしも中国移住に興味があるとは限らないと指摘する。

ある欧州メディア幹部は、中国人の妻を持ち、北京で仕事をして10年になり、住居もあるが、いまだ永住権申請に至っていない。彼は「公安局に訊ねても、いつも『あっちへ行け、煩わせるな』という態度を取られる」と嘆く。昨年、妻のいる北方の大都市にある公安局に訊ねた際、ある係員はそのような政策は聞いたことがないと答えたという。彼よりも長く北京に滞在している多くの外国人からも永住権を取得できたと聞いたことはなく、「グリーンカードは華南トラよりも珍しいらしい」と皮肉交じりに語った。(翻訳・編集/中原)

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