「どぶ油」問題解決、日本に倣え=廃棄物回収・再利用徹底を―中国メディア

Record China    2012年4月6日(金) 14時33分

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5日、網易探索は、廃棄物の徹底分別・処理・再利用を進めた日本に倣うことで、中国は再生食用油「地溝油(どぶ油)」問題を解決できると主張した。写真は12年3月、貴州省貴陽市で幼稚園の地溝油使用に抗議する保護者ら。

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2012年4月5日、網易探索は、廃棄物の徹底分別・処理・再利用を進めた日本に倣うことで、中国で深刻化する廃棄後の油脂から抽出した再生食用油「地溝油(どぶ油)」問題を解決できると提言した。

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日本人の食卓に「地溝油」が上ることはない。日本では廃油の回収が徹底され、バイオ燃料として再生され、クリーンエネルギーとして再利用されるからだ。日本では1970年に廃棄物処理法が成立。政府が廃棄物の分別と回収を進めてきた。ごみ以外に廃油も回収で、再生後は飼料や肥料として使われる。

日本食は油をあまり多く使わない。食材を煮たり蒸したり生で食べることが多い。天ぷら油でさえ調理後は凝固剤を入れて固められ、処理場で燃やされ、発電エネルギーに変わる。鍋は紙できれいにぬぐわれ、油が下水道に流れ込むことはない。天ぷら油の回収に力を入れる自治体も増えている。

民間企業や団体も積極的に廃油を再利用している。富山県の企業は廃棄食用油の回収所を78カ所設け、バイオ燃料として再生。埼玉県の企業はホテルや学校給食センターで出る使用済み食用油を回収し、タイヤやペンキの原料としてリサイクルしている。栃木県の企業は廃油をせっけんや飼料に変えている。日本の廃油が食卓に上らないのは、企業が先進的な環境保護理念を持っているからだ。

日本の経験はわれわれに教えてくれる。食品の安全を守るには、二つの点を重視しなければならない。一つは国民の資質を高め、一人ひとりが道徳意識を持ち、企業は社会的責任を負うこと。もう一つは法をきちんと整備・執行し、違法行為を取り締まること。二つができて初めて「地溝油」の根絶が可能になるのだ。(翻訳・編集/AA)

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