野良犬の処理はどうする?日本人は意外なところで活用―華字紙

Record China    2018年5月13日(日) 23時10分

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8日、華字紙・日本新華僑報は、日本で保護されたある野良犬に関するコラム記事を掲載した。資料写真。

2018年5月8日、華字紙・日本新華僑報は、日本で保護されたある野良犬に関するコラム記事を掲載した。

環境省が発表した「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」によると、2016年、日本全国で4万1175頭の野良犬が収容され、そのうち3万500頭は里親に出されるか元の飼い主に引き渡された。残りの1万424頭は、病気や老衰等で死んでしまったという。この1万424頭という数字について、記事は「多く感じるかもしれないが、12年前のデータは14万頭であったことを考慮すると、かなり進歩したものだとわかるだろう」と評価している。

そして、記事は岡山市の動物愛護センターに収容されたメスの子犬を紹介。この「愛ちゃん」と名付けられた柴犬は現在では「伏せ」や「ストップ」等など、スタッフの指示にも従う優秀な犬に成長したが、1年前は、虐待を受け、人間に対して敵意を抱いた野良犬だった。人にも懐かず、かみ付く恐れがあったため、スタッフは里親に出すのは難しいと判断。殺処分も検討されたが、NPO法人「しあわせの種たち」が愛ちゃんを引き取った。

初めの5日間は、理事長に対しても歯をむき出し、一切近寄らせようとしなかった。しかし5日経って、まるで心を動かされたかのように、理事長と散歩に出るのを喜ぶようになったという。

理事長は、愛ちゃんを警察犬に育成し、野良犬が“公害”であるイメージを払拭しようと決意。2017年1月、訓練がスタートした。1カ月かかってやっと「おすわり」を覚えた。しかも好奇心旺盛なため注意力が乏しく、ちょっとのことで気をとられてしまう。しかし長い訓練をひととおり終え、特定のにおいを判別することもできるようになり、正真正銘の警察犬へと成長した。いつも近所の公園で訓練を受けていたため、地域の住民にも愛されるようになったという。

記事は最後に、「この広い地球上で人類は孤独だ。ほとんどの人が“人”としか付き合いがないからだ。ペットを飼うということは実はパートナーを持つことが目的ではない。心からの触れ合いを通じて、互いに信頼し合うことで種を超えた友情が生まれ、それによって人は孤独ではなくなるのだ」と結んでいる。(翻訳・編集/山口)

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