アジア系米国人の消費レベルトップ、ミレニアル世代がトレンドリーダーに―中国メディア

人民網日本語版    2018年5月14日(月) 5時0分

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アジア系アメリカ人の消費能力は2000年以降は257%増と、米国総人口の平均レベルを上回り、「ミレニアル世代」のアジア系アメリカ人が消費トレンドをリードしているという現状が浮き彫りになった。写真はニューヨークのチャイナタウン。

世界的な市場調査会社・ニールセンがこのほど発表した調査報告から、アジア系アメリカ人の消費能力は2000年以降は257%増と、米国総人口の平均レベルを上回り、「ミレニアル世代(1984〜2000年生まれ)」のアジア系アメリカ人が消費トレンドをリードしているという現状が浮き彫りになった。米華字紙「僑報(電子版)」の報道を引用して中国新聞網が伝えた。

ニールセンの戦略コミュニティーアライアンス担当VP(ヴァイス・プレジデント)を務めるマリコ・カーペンター(Mariko Carpenter)氏は、発表会の席上で、「アジア系アメリカ人の高まり続ける消費能力は、米国経済および各業界に大きな影響を及ぼしている」と指摘。「ミレニアル世代」のアジア系アメリカ人の増加に伴い、彼らは徐々に、ビジネス・スポーツ・ファッション・飲食およびエンタテイメントのトレンドリーダーとなりつつあるという。

報告によると、米国に住むアジア系アメリカ人は2180万人と総人口のわずか7%にすぎないが、彼らはすでに、科学技術関連消費のリーダーとなっている。アジア系アメリカ人世帯の94%がスマートフォンを所有しているが、全米国人の場合、この割合は86%にとどまっている。また、アジア系アメリカ人の66%はスマートウォッチを保有し、39%がオンラインメディアの専用アプリを利用している。

また、アジア系アメリカ人は、オンラインショッピングも非常に頻繁に利用している。過去1年間のアジア系アメリカ人のオンラインショッピング平均消費額は1151ドル(約12万6000円)に達し、非ヒスパニック白人系米国人の消費額を20%上回った。

アジア系アメリカ人の「ミレニアル世代」およびその上の世代のテレビ視聴時間は、いずれも減少傾向にあり、その代わりにインターネット接続時間はますます増加している。また、「インターネットは主要な娯楽資源」だと考えるアジア系アメリカ人の割合は、非ヒスパニック白人系米国人よりも31%も高かった。

報告によると、「ミレニアム世代」のアジア系アフリカ人が衣類やアクセサリーをオンラインで購入する割合は、非ヒスパニック白人系米国人より13%高かった。また、「ミレニアル世代」のアジア系アフリカ人がオンラインでコンピュータ関連製品を購入する割合は63%、航空券は53%、電子消費財は52%と、いずれも各民族系アメリカ人の中で最高だった。

カーペンター氏は、「消費習慣において『ミレニアル世代』のアジア系アメリカ人が及ぼす影響は、ますます拡大しており、多くの企業はいずれもこのすう勢に注目し、今後の消費ターゲットとして有望視される彼らの購買力を惹きつけるチャンスを模索している。各企業は、彼らの関心や注意をキャッチするためには、デジタル化改革を推し進めなければならないことを十分に認識している」と指摘した。

報告によると、アジア系アメリカ人の92%がブログを読んだり、書いたりしており、51%がレストランに対する評価コメントを読んでいる。

また、報告によると、アジア系アメリカ人は、各民族の子孫のうち米国で最も裕福な人々であり、世帯の年平均収入は11万523ドル(約1212万円)に達し、あらゆる民族の子孫の中で最も多い。さらに、アジア系アメリカ人の学歴は総じて非常に高く、52%が大学学部卒の学歴を有している。

アジア系アメリカ人の2017年消費額が最も多かった州はカリフォルニア州で、3230億ドルに達した。2位はニューヨーク(880億ドル)、3位はテキサス州(780億ドル)だった。アジア系アメリカ人世帯の年平均消費額は6万1400ドル(約673万円)で、米国総世帯の年平均消費額(5万3510ドル)を上回った。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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