中国人は塩分の摂り過ぎ?規準超過率はなんと75%!

人民網日本語版    2018年4月30日(月) 22時20分

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現在、中国成人の1日当たりの塩分摂取量は10.5グラムで、「中国国民食事マニュアル2016」に記載されている6グラムの規準をはるかに上回っている。

現在、中国成人の1日当たりの塩分摂取量は10.5グラムで、「中国国民食事マニュアル2016」に記載されている6グラムの規準をはるかに上回っている。

「調味料の王様」である塩は、味付けのほか、人間の体内の酸性とアルカリ性のバランスを取り、胃酸の形成と食欲の増進に役立ち、人間が生きていく上で必要不可欠なもの。

中国栄養学会によると、中国は現在、世界で塩分の摂取量が高い国の一つであることを明らかにしている。

塩の主要成分はナトリウムイオンで、中国栄養学会によると、ナトリウムを過剰に摂取すると、高血圧や心臓血管疾病、胃癌などの病気における重要な危険要素となり、人々の健康と寿命に影響を及ぼすという。

このように「減塩運動」を展開する必要性が非常に高まっており、政府もすでに具体的な目標を打ち出している。2017年7月に国務院弁公室によって発表された「国民栄養計画(2017-2030年)」によると、2030年までに、中国国民の1日当たりの塩分摂取量を20%低下させる目標を実現させるとしている。

ではどのようにその目標を実現するのかというと、私達が摂取する塩分のほとんどが家庭とレストラン、食品から摂取する。特に食品について、中国栄養学会理事長である楊月欣氏は、市場で販売しているパック詰め食品、例えば醤油やスナック菓子、インスタントラーメン、ケーキなどの一部食品に含まれる塩分を減らす余地はまだあるとしている。

パック詰め食品の減塩を実施するため、2018年4月18日、中国栄養学会と中国疾患予防コントロールセンター栄養・健康所が北京で「中国食品工業減塩マニュアル」セミナーを共催し、中国初の「減塩マニュアル」を打ち出す予定だ。

マニュアルでは、食品企業が新製品を研究開発することが奨励され、技術改良やパッケージスタイル、賞味期間を改善するなどの減塩措置を検討している。

実は世界ではすでに半数以上の国が減塩運動を展開している。フィンランドやイギリス、日本、オーストラリアなどの国の減塩運動はすでにすこしずつ効果が表れ始めている。

減塩は疾病リスクや発病率、医療コストの抑制においてもその役割が期待されている。(編集HQ)

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