クラクション使用の取締り目指し、北京で「集音による監視カメラ」導入 

人民網日本語版    2018年4月25日(水) 20時0分

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北京市公安局公安交通管理局はこのほど、「自動車が無制限にクラクションを鳴らす違法行為に対する取り締まりをさらに強化する目的で、全市規模で『集音による監視カメラ』20台を導入、クラクションの違法使用を行う車両を撮影する」と発表した。

北京市公安局公安交通管理局はこのほど、「自動車が無制限にクラクションを鳴らす違法行為に対する取り締まりをさらに強化する目的で、全市規模で『集音による監視カメラ』20台を導入、クラクションの違法使用を行う車両を撮影する」と発表した。違反者には100元(約1700円)の罰金が科せられる。人民日報が伝えた。

むやみにクラクションを鳴らす行為は、耳で聞こえても目に見えないことから、交通警察官が現場で違法行為を捉えて調査・処分する以外に取り締まる方法がなかった。たとえ怪しいと思われる運転手の目途がついても、本人が認めない場合は、決め手となる証拠に欠けるため、調査処分することは極めて難しかった。このような状況は、これまで交通警察が路上で法執行を行う上での難題となっていた。今回、北京市が全市規模で「集音による監視カメラ」システム20台を導入したことは、交通管理部門がこの種の違法行為を取り締まる上での強力なサポートとなるとみられている。

「集音による監視カメラ」システムは、音声収集設備やハイビジョンビデオカメラ、データ収集レコーダー、音源自動認識システム、LED電子スクリーンなどで構成されている。車両のクラクションは、人の指紋と同じように、個別に音の周波数が異なり、各車両がオリジナルの音声信号を持っている。同システムは、音声収集設備によって違法クラクションの音声信号を収集し、ハイビジョンビデオカメラで車両の画像信号を収集した後、それぞれが音源自動認識システムに転送されて、音源の特定および画像の自動撮影による画像識別が行われる。同システムは、ブレーキ音やエンジン音、タイヤ音などの環境騒音による影響をスマート化によって排除することが可能で、環境騒音と自動車クラクション音との混合を回避し、騒がしい環境においてもクラクション音だけを精確に取り出すことができる。

北京市交通管理局の担当者は、「違法にクラクションを鳴らした車両が『集音による監視カメラ』で捉えられると、ただちに電子スクリーン上に違法車両のナンバープレートが表示される。また、このシステムのセンサーと交通警察法律執行システムは連動しており、違法にクラクションを鳴らした車両に関する情報は、証拠資料とともに交通警察法律執行システムに転送される。交通管理部門は、現場から離れた場所で、違法行為に対する処罰を科すことができる。今のところ、北京全市に導入された『集音による監視カメラ』20台は、すべて所定の位置に配備され、正式な運用がスタートした。今後は、対象エリアで違法にクラクションを鳴らした自動車の運転手に対して、100元の罰金が科されることとなる」とした。(編集KM)

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