ハリウッド超大作に出演した香港のダニエル・ウー、インタビューで苦労を語る

Record China    2018年4月17日(火) 22時10分

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『インデペンデンス・デイ』のスタッフによる、空前絶後のディザスター・アクション超大作『ジオストーム』のDVDリリースを記念し、同作に出演した香港の俳優、ダニエル・ウーがインタビューに応えた。

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『インデペンデンス・デイ』のスタッフによる、空前絶後のディザスター・アクション超大作『ジオストーム』の5月23日のDVDリリースを記念し、同作に出演した香港の俳優、ダニエル・ウーがインタビューに応えた。

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ダニエル・ウーは『ジオストーム』で気象コントロール衛星「ダッチボーイ」を管理する香港支局の職員、チェン・ロンを演じている。

■『ジオストーム』は大規模災害映画と真に迫る陰謀スリラーを併せた作品ですが、ストーリーのどのようなところに共感しましたか?

私は陰謀スリラーも大規模な災害映画も大好きなので、この作品は最高のコンビネーションだなと思ったよ。あらゆる災害映画がこの1本に凝縮されていて、映画は国際気象宇宙ステーションと地上の両方のストーリーラインが並行して展開される。どちらの展開も鬼気迫るものがあるんだ。

■本作で気象管理技術のエキスパート、チェン・ロンを演じるにあたり、気象観測衛星や技術についてリサーチをしましたか?

ここ20年間中国に住んだ経験から、気象について学んだことはいくつかあるね。例えば、2008年の北京オリンピックでは開会式当時は雨の予報だったんだけど、中国政府が雨雲にヨウ化銀を打ち込み、1日早めに雨を降らせた。そのおかけで開会式当時は晴れだったんだ。それを聞いて部分的にでも気象をコントロールできることを初めて知ったよ。

■チェンは香港で極端な異常現象、つまり『ジオストーム』に巻き込まれてしまいます。チェンはその時何を目にし、どのように感じ、対処していくのでしょうか?

まず気温が60℃に急上昇し、袋からこぼれ落ちた卵が割れてアスファルトの上で焼きあがってしまう。また地下のガスパイプラインがオーバーヒートして爆発し、その爆発の連鎖が街全体を襲う。その時点ではこれが天災なのか人災なのか定かではないんだ。

■特殊効果やスタントがたくさん要される撮影だったと思いますが、いかがでしたか?

すごかったよ!香港で60本以上の映画を撮ってきたけど、あの規模感は初めてだった。旺角という一角で5ブロックほど封鎖しての撮影だった。香港を拠点に活躍する撮影スタッフの全員とまではいかなくとも、ほとんどを駆り出しての撮影だったね。チェンが陥没していく道路を車で走るシーンで、運転の9割は私がやっているんだ。すごく興奮したよ!

■香港が大災難に見舞われる直前に、冷蔵庫で暑さをしのぐ猫との共演シーンがありますが、撮影はいかがでしたか?

「子供と動物とは共演するものじゃない」とはハリウッドでよく言われることわざだけど、私は今テレビシリーズで赤ちゃんと共演しているし、『ジオストーム』では猫と共演している。ということで、一通り経験したことになるね。

『ジオストーム』での猫との共演シーンではアメリカから動物トレーナーがやってきて、香港で完璧な猫を見つけてくれたんだ。素晴らしい猫だったよ。今まで共演してきた多くの人間より上手い(笑)。所定の位置にちゃんと付くし、トレーナーが音をカチカチと鳴らして猫に指示する方法を考案したのだけど、それにもちゃんと反応した。カチっと1回音を鳴らせばそれに応じた動きをしてくれ、カチカチっと2回鳴らせばまた違う動きをしてくれた。

■このような大作に出演することの難しさ、あるいはその経験がもたらしてくれることを教えてください。

視覚効果のないなかでの撮影はとにかく難しい。役者の想像と監督の想像に頼ることになるので、双方が思い描いているビジュアルが一致していないといけない。車を運転するシーンでは、目の前で道路に亀裂が入る様子を想像しながら、陥没したところに落ちないようにと急にハンドルを切ったりしないといけなかったので、特に難しかったです。亀裂が入るところにはトラフィックコーンが置かれていて、あとでCGで描きこんでいるんだ。

■最後に視聴者に『ジオストーム』をどのように受け取って欲しいですか?

母なる自然に干渉してはダメというメッセージになればと思います。人間がどんなに洗練された技術を開発しても立ち入ってはいけない。それと、スリラー的なところをきっと大いに楽しんでもらえると思うし、スケール感もすごい作品になっていると思います。(編集/内山

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