マラソン代表チームがニワトリの飼育始める、ロンドン五輪控え「食の安全」確保―中国

Record China    2012年2月23日(木) 14時15分

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22日、ロンドン五輪を控え、中国雲南省で高地トレーニング中のマラソン中国国家代表チームが「食の安全」を確保するため、合宿所の庭でニワトリの飼育を始めたことが分かった。写真は11年3月、河南省鄭州市で開催された国際マラソン大会。

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2012年2月22日、ロンドン五輪を控え、中国雲南省で高地トレーニング中のマラソン中国国家代表チームが「食の安全」を確保するため、合宿所の庭でニワトリの飼育を始めたことが分かった。新華社通信(電子版)が伝えた。

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中国では近年、違法薬物入りの飼料で育った家畜の肉を食べたアスリートがドーピング検査で「陽性」になるケースが続出。例えば、中国女子柔道界のエース[イ冬]文(トウ・ブン)選手は2009年に筋肉増強効果があるとされるクレンブテロールに陽性反応を示したが、これは「痩肉精(塩酸クレンブテロール)」入りの飼料で育ったブタの肉を食べたことが原因とされている。「痩肉精」は飼料に混ぜると肉の赤身が増すことから、中国では違法に使用する悪徳業者が絶えない。

記事によると、中国では通常、専用のトレーニング基地には安全な食材が特別に供給され、専用の食堂も完備されているが、同チームがトレーニング地に選んだ雲南省麗江市にはそうした設備もルートもない。食事は一般の食堂に出向くしかないが、肉類は違法薬物が怖くて食べられないため、当初は野菜のみのメニューでしのいでいた。

だが、それでは選手たちの体力がもたない。そこで、コーチらが自ら「安全な肉」の確保に乗り出すことに。ブタは大きすぎて飼うのが難しそうだという理由で断念し、ニワトリの飼育を始めた。さらに地元で天然の魚やヤクを手に入れることにも成功。これでようやく、「選手に安全な肉を食べさせる」という難題が解決された。(翻訳・編集/NN)

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