韓国の元慰安婦女性が死去、生前語っていた「最後の願い」とは?

Record China    2018年4月2日(月) 11時50分

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2日、韓国メディアはこのほど、今年90歳の元慰安婦女性が死去したと報じた。これにより、元慰安婦の生存者は29人に減ったという。写真は元慰安婦らが共同生活を送る「ナヌムの家」併設の日本軍慰安婦歴史館。

2018年4月2日、韓国・国民日報はこのほど、今年90歳の元慰安婦女性が死去したと報じた。これにより、元慰安婦の生存者は29人に減ったという。

韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は先月30日、元慰安婦のアン・ジョムスンさんが死去したと明らかにした。記事はアンさんについて、「1928年にソウル麻浦(マポ)で生まれ、14歳の42年に日本軍により中国に連行され、解放(終戦)の1年後に故郷に帰ってきた。58歳の86年からは京畿道(キョンギド)水原(スウォン)で暮らし始めた」と説明している。93年には韓国政府の「慰安婦被害女性」に登録され、2002年から自身が受けた被害の証言をするなど人権運動家として活動し始めたという。

またアンさんは生前、「最後の願い」というタイトルの動画で「大金をくれたところで私たちの青春は返って来やしない」とし、「日本政府は100回も大統領に謝罪したとか言っているが、元慰安婦女性の元に来て(謝罪の)一言でも伝えるのが原則ではないか」と述べ、日本からの直接の謝罪を求めていたという。

これを受け、韓国のネットユーザーは「悲しい」「故人のご冥福をお祈りいたします」「天国はきっと悲惨な国家暴力などない、いい所でしょう。どうか安らかにお眠りください」など悲しみのムードに包まれている。

また「亡くなる前に謝罪の言葉を一言でも聞けたら良かったのに…。時が経てば経つほど歴史の痕跡が忘れられていく。政治家のみなさん、国民がいてこそ国となり、政治ができるんですよ」と指摘するコメントも。

日本に対しても「日本人に良心はないのか」「『ごめんなさい』『申し訳ありません』の一言がそんなに難しい?わずかしか残っていないおばあさんたちの最後の望みなのに…」など批判の声が上がった。(翻訳・編集/松村)

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