北京より深刻な韓国の大気汚染、“ずさんな対策”が原因に?=韓国ネットからは不満の声

Record China    2018年3月29日(木) 12時30分

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9日、韓国メディアはこのほど、「大気汚染が悪化して4日目となる26日午前のPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が、発生地とされている中国・北京より高いレベルになった」とし、その原因について報じた。写真はソウル。

2018年3月29日、韓国・世界日報はこのほど、「大気汚染が悪化して4日目となる26日午前のPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が、発生地とされている中国・北京より高いレベルになった」とし、その原因について報じた。

韓国国立環境科学院などによると、26日午前9時の時点でソウルのPM2.5の濃度は1立方メートル当たり94マイクログラムと悪かった。済州(チェジュ、70マイクログラム)や光州(クァンジュ、74マイクログラム)など南部にも広がったそうで、記事は「韓国の全国民が息の詰まるような朝を迎えた」と伝えている。

一方、同じ時間帯(現地時間午前8時)の北京のPM2.5の濃度は90マイクログラムとソウルより低かった。特に、今回のPM2.5の発生地とされる中国南東部も南京は86マイクログラム、上海は80マイクログラム、広州は71マイクログラム、杭州は48マイクログラムにとどまったという。これについて、記事は「発生地より濃厚な大気汚染物質が朝鮮半島に積もる要因は、不利な気象条件と不十分な低減対策のため」と指摘している。国立環境科学院・大気の質統合予報センターのチャン・イムソクセンター長は「国外から流入した粒子状物質が停滞した大気に閉じ込められて抜け出せず、さらにここに国内で発生した粒子状物質も加わった」と話し、「今月24日は国外、25〜26日は国内の要因が大きい」と説明したとのこと。

その上で記事は、韓国政府の対応について「大気の質が急速に悪化してから3日後にようやく非常低減措置を発令した」とし、「対策がずさん極まりない」と厳しく非難している。

これを受け、韓国のネット上は不満の声であふれている。「中国のせいで韓国国民が苦痛を受けている」「中国の空にふたをしたいぐらい。もううんざり。世界的に監禁措置をとるべき」など中国へのコメントが相次ぐ中、「ちょっとは中国に抗議して。これが人の住むところ?」「おかしな政策を実施するお金があったら、巨大空気清浄機を設置してよ。中国より対策できてないってどういうこと?」など韓国政府への怒りの声も目立つ。

また国内に原因があるということには不服のようで「どうか韓国に原因があるというのはやめて。原因は中国にある」「原因は中国だっていうのに、なぜ韓国内だけで規制しようとするの?」といった記事への反論意見も寄せられた。(翻訳・編集/松村)

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