韓国のTV鑑定番組に登場した「日本軍慰安所管理人の日記」、その内容と価値は?=韓国ネット「国宝に指定すべき」「歴史的価値は高い」

Record China    2018年3月26日(月) 12時30分

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25日、韓国メディアによると、日本植民地時代にミャンマーとシンガポールで2年5カ月にわたり日本軍の管理者として働いた朝鮮人が書いた「日本軍慰安所管理人の日記」が韓国のテレビ番組に登場した。資料写真。

2018年3月25日、韓国・中央日報によると、日本植民地時代にミャンマーとシンガポールで2年5カ月にわたり日本軍の管理者として働いた朝鮮人が書いた「日本軍慰安所管理人の日記」が韓国のテレビ番組に登場した。

記事によると、25日放送の韓国・KBS「TVショー珍品名品」に出演したタイムカプセル博物館のオ・チェヒョン館長は「慰安婦問題への日本の態度が韓国国民の情緒とかけ離れているため、この場を借りて知らせたかった」と述べ、2冊のノートを公開した。

ノートには1943年1月1日から44年12月31日までの日本軍慰安所に関する記録がつづられていたという。内容は日本軍慰安所の経営実態や日本軍慰安婦の生活ぶりについてで、「43年1月12日火曜日、晴れ。医務室に寄って連帯本部事務室に行き、慰安婦の収入報告書を提出した」などの文章が登場。43年3月10日には「カナガワさんの慰安所を第55師団からマンダレー近くのイエウという場所に移転せよという命令が下ったが、某所部隊長が慰安婦一同は絶対反対するから行かれないだろうと言っていた」と書かれていた。

これについて、記事は「当時の慰安所管理人らが自身の状況を日本軍に定期的に報告し、日本軍が直接命令を下していたことを示す内容であり、日本軍と日本政府が慰安所の運営に直接的に介入、関与していたことを立証する決定的な証拠になる」と説明している。さらに44年4月6日には「鮮魚組合へ行ったら、一昨年の慰安隊が釜山から出発する際に第4回慰安団の団長として来たツムラさんが鮮魚組合員になっていた」との内容が書かれているといい、これについては「日本が少なくとも4回以上は慰安団を募集したという意味」と主張している。

記事は、「日本軍部は慰安所政策を運営しつつも、事実を隠すため初めから資料の作成や公開を極端に制限。慰安所の運営に関与した人たちも関連の記録を残すことはできなかった」とし、「そのため韓国は慰安婦に関して客観的資料である1次資料を提示することができず、元慰安婦女性の証言や新聞などに掲載された2次資料頼みだったため、日本の極右勢力は『物的証拠がない』との理由で朝鮮人慰安婦に対する責任を回避してきた」とした。

同番組に出演した専門家は、ノートについて「日本植民地時代の慰安婦関連の記録はほとんど残っていないため、唯一無二の慰安婦関連資料」とし、「漠然としていた慰安婦の日常が明らかになった代表的な資料として社会的価値が非常に高い」と指摘したそうだ。

また同番組でノートの最終鑑定価格は8000万ウォン(約770万円)と判断された。10年ほど前に慶州で当該ノートを発見したというオ館長は「多くの人に慰安婦に関する歴史的真実を知らせることでき、所蔵者として大きな達成感がある」と述べたという。

これについて、韓国のネットユーザーからは「国宝に指定して保存し、後世に伝えていくべき」「歴史的価値は高い。誰でもそのノートを閲覧できるようにすれば、国民が慰安婦に関する内容を詳しく学ぶことができる」「鳥肌が立った。日本政府は早く謝罪を」「公開してくれてありがとう。これで日本はむやみにうそをつけなくなる」など、公開されたノートの重要性を強調する声が寄せられている。一方で「文化財に指定するのはちょっと違う。ただ捜査資料として保存するべき」と主張する声も。

また、番組での最終鑑定価格については「たった8000万ウォン?」「慰安婦合意の金額を考慮すると、最低でも1億では?」と不満げな声が出ている。

その他「日本が8億ウォン出して買っていくのでは?」と懸念する声や、「なぜ今になって公開したの?なんか怪しい」とノートの信ぴょう性を疑問視する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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