販売台数ゼロの高級車「紅旗」が政府公用車に?国産車に復活のチャンス―中国

Record China    2012年2月5日(日) 13時19分

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2日、数奇な運命に翻弄されてきた中国の高級車「紅旗」に復活のチャンスが訪れたという。

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2012年2月2日、南方網は、数奇な運命に翻弄(ほんろう)されてきた中国の高級車「紅旗」に復活のチャンスが訪れたと伝えた。

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消息筋によれば、中国第一汽車集団(以下、中国一汽)が製造する高級車「紅旗」が、中国の省クラス幹部用の公用車になるという。同社の広報担当者は取材を受けたとき、このことを認めず、ただ「紅旗」が公用車調達の基準に達していると言うにとどまった。

昨年から、公用車の調達条件の重心がより国産車に置かれるようになった。一般公用車調達条件が「排気量2.0リットル、25万元(約300万円)以下」から「排気量1.8リットル、18万元(約216万円)以内」に変更されたのだ。国産車メーカーが条件に合わせてカスタムできるよう配慮された条件だとみられている。中国汽車工業協会の関係者によれば、最近、中国工業情報化部を通し、協会に政府から、共産党幹部と国家高級幹部が率先して国産車に乗るようにとの提案を含む国産車メーカーに対する指示が伝えられた。国の注目度がうかがえる。

動向を見るにつけ、「紅旗」が高級公用車として調達されれば、低迷し続ける中国国産車に一石を投じることになるだろう。中国国産車の元祖として、「紅旗」はその誕生から高級幹部専用車として、慶祝行事や閲兵で政府や軍隊の要人に使用されてきた。だが、統計データを見ると、2011年8月から現在までの販売台数はゼロとなっている。アウディなどの合弁ブランド車が政府の目録に加わわってから、膨大な台数の各クラスの政府専用車がすぐにこれに代わり、現在は9割近くが合弁ブランド車になっている。アウディを例にとると、公用車市場の販売台数の1割前後を占めるにすぎないが、政府専用車であることが一般市場での販売を促進している。

2009年、国務院が発表した「自動車産業調整振興計画」には、2009年から各政府機関、公共部門で公用車を買い替える場合、国産車の割合を50%以上にすべきと明記してある。政府調達サイトで発表されている「中央国家機関の自動車調達に関する問題について」では、さらにその割合が高くなっている。中国一汽では、Hプラットフォームの公用車である「紅旗C131」を2012年末に発表する予定。このプロジェクトには17億8500万元(約214億2000万円)が投資されている。(翻訳・編集/渡邊英子)

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