中国人の海外旅行、新たなトレンドは「性感染症予防ワクチン接種」「戦車の操縦」―中国メディア

Record China    2018年3月19日(月) 10時20分

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中国人の海外旅行意欲は依然として旺盛だ。2017年には旅の新たな目的として、性感染症の原因ウイルスになるヒトパピローマウイルスの予防ワクチン接種やロシアでの戦車操縦などにも人気が出た。資料写真。

中国メディアの新京報は15日、2017年における中国人の海外旅行の実態をまとめた記事を発表した。中国のオンライン旅行会社大手の携程(Ctrip、シートリップ)によると、旅先で、性感染症の一種である尖圭コンジローマや子宮頸癌(けいがん)の原因になるヒトパピローマウイルス(HPV)の予防ワクチンを接種する人が目立って増えた。ロシアでの戦車操縦などもトレンドの一つになったという。

2017年に海外旅行をした人は延べ1億3100万人だった。海外旅行をした人の伸び率は14年が前年比9.0%増、15年は同9.0%増で、16年は同4.0%増と鈍ったが、17年には同7.0%増とやや持ち直した。

中国人旅行者が同年に海外で使った金額は1152億9000万ドル(約12兆2500億円)に達した。国連世界観光機関の最近の統計によると、全世界における海外旅行者のうち、国別では中国人が使う金額が最も多い。総額の5分の1以上で、2位の米国人の2倍程度に達するという。

記事はさらに、シートリップが開設している「テーマ旅行」と称するページでの集客状況に基づき、中国人の海外旅行では「新たな楽しみ」が出現していると紹介。シートリップは同ページで、旅行商品を主要目的ごとに分類し、さらに目的地や日数、出発時期などに合わせて選択できるサービスを提供している。

同サービスでは2017年、HPVの予防接種ができる香港ツアーがランキング入りした。HPVの予防接種はがん検査、体外受精、プチ美容整形といった他の医療分野と合わせて旅の目的の「四大成長分野」となっており、17年通年の集客数はいずれも前年の4倍以上に達したという。中国では2015年ごろから、特に子宮頸癌の予防のためとして、HPVの予防接種が注目を集めている。

新京報は携程のデータによるとして、「2017年における海外旅行の新たな10の楽しみ方」を挙げた。紹介されたのは、(1)香港でのHPVワクチン接種、(2)フィンランド、オーロラの旅、(3)南アフリカ、ワイルド平原での狩猟、(4)ダウントン・アビー欧州貴族旅行、(5)ニュージーランドで挙式、シャドウ・オブ・ウォーのロマンチック結婚式、(6)アイスランド、氷と火の歌を鑑賞、(7)ロシアでの戦車操縦、(8)米国「ルート1」の旅、(9)オーストラリア・ウルルでトレッキング、星空と日の出の体験(10)ナパバレーで本格ワインを賞味――の10種だ。

上記うち、(4)の「ダウントン・アビー」は20世紀初頭の英国貴族を題材にしたテレビドラマ。2010年に英ITVが放送開始。中国でも12年から13年にかけて放送された。(5)の「シャドウ・オブ・ウォー」はワーナー・ブラザーズなどが販売する人気ビデオゲーム、(8)の「ルート1」は南北3846キロメートルの米国最長の国道。(9)の「ウルル」はオーストラリアにある巨大一枚岩。日本では英語名の「エアーズロック」でも知られる。(10)の「ナパバレー」は米カリフォルニア州にあるワインの主要生産地。(翻訳・編集/如月隼人

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