中国開発のC919旅客機、購入予約が815機に到達、航空機製造で世界の一翼担うABC体制目指す

Record China    2018年2月27日(火) 21時20分

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旅客機などを開発する中国の国策会社、中国商用飛機は26日、「大型ジェット旅客機」と位置付け同社が開発するC919の購入予約が815機に達したと発表した。写真はC919。

旅客機などを開発する中国の国策会社、中国商用飛機(COMAC)は26日、「大型ジェット旅客機」と位置付け同社が開発するC919の購入予約が815機に達したと発表した。

COMACは26日、リース業などを営む中国華融資産管理と北京市内で、C919について30機、COMACがC919に先行して開発した地域路線用の小型ジェット機のARJ21については20機の購入予約契約を結んだ。同社によると、C919の購入予約は815機、ARJ21は453機に達した。

中国華融資産管理は同契約について、大型旅客機を発展させることは習近平政権が提唱する「中国の夢」における重要な構成部分であり、国内外で急速に伸びる民間航空輸送の需要を満たすための重要な措置との考えを示した。

C919は座席数190席クラスのジェット旅客機で、2017年5月に初飛行を行った。現在のところ18年中の運用開始を目指している。これまでのところ発注した外国企業は米国企業のGEキャピタル・アビエーション・サービスとシンガポール企業のBOCアビエーションのそれぞれ20機があるだけで、それ以外は中国企業とされている。

航空機の開発製造ビジネスでは、米連邦航空局(FAA)や欧州航空安全機関(EASA)の型式証明の取得が極めて重要だ。FAAとEASAの型式証明は国際的な地位を確立しており、取得していないと多くの国における飛行ができないためだ。

しかし中国の場合には自国の型式証明を取得できれば、巨大な国内市場があるためにFAAとEASAの型式証明を取得していなくてもビジネスとして十分に成立するとされている。また、C919は当初、自国の型式証明だけを目指すとされていたが、現在はEASAの型式証明の取得も視野に入れていると見られている。

C919の機種名について「C」にはチャイナ、「9」は中国語で同音である「久(ジウ、永遠)」、「19」には190席の意が込められているとされる。また、中国はエアバス(A)、ボーイング(B)に続いて民間航空機製造の一翼を担う「ABC体制」を狙っているとされる。(翻訳・編集/如月隼人

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