「私は日本国籍」と称してだます、若い女性10人以上を“食い物”に―中国

Record China    2018年2月25日(日) 7時0分

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遼寧省大連市沙河区人民法院は、「私は日本国籍」などと称して女性をだまし、金品を奪い取った男に懲役3年4カ月などの実刑判決を言い渡した。資料写真。

中国メディアの新浪網は21日、遼寧省大連市沙河区人民法院(地裁)が最近になり、「私は日本国籍」などと称して女性をだまし金品を奪い取っていた男に、懲役3年4カ月などの一審判決を言い渡したと紹介する記事を掲載した。“食い物”にされたのは若い女性で、10人に達するという。

記事が紹介する事例によると、男は2016年初にSNSを通じて若い女性と知り合った。男は自分を中国系だが日本国籍を持つと紹介。自分の父母と父方の祖父母は日本で生活しており、自分も幼い時から日本で育ったとした。さらに、日本ではホテル管理を学び、現在は沙河区内の高級ホテルで管理職をしていると説明した。

2人は1月30日、大連市内の喫茶店で会った。男は女性に、勤務先の高級ホテルのVIP優待カードを作ることができると説明。その後、2人でホテルに足を運んだ。男は、カード発行には携帯電話のアプリで登録する必要があると言い、手続きをすると言って女性からiPhone6を受け取った。

しかし、立ち去った男は戻ってこなかった。女性はSNSで連絡しようとしたが、会話ができない状態にされていた。ホテルに尋ねたところ、男の説明に該当する職員はいないと分かった。

通報を受けた警察が捜査したところ、男は1989年で瀋陽市出身と分かった。女性に言っていた氏名も偽名と判明した。

男はそれ以外にも、同様の手口で女性10人をだましていたことが分かった。別の都市に住む女性を大連に呼んでだましたこともあったという。

男はさらに、「レストランを経営しているが、パートナーが出資金を引き上げるために金が必要」などと言い、現金5万元(約84万円)をだまし取ったり、「両親はすでに他界し、祖母も自分を助けてくれない」と言って相手を同情させ7万元(約117万円)をだまし取るなど、さまざまな手口の詐欺を繰り返していた。

警察はSNSの通信記録などを利用して男を割り出し、2016年2月末までに身柄を拘束。逮捕手続きを済ませた上で、男は起訴された。

沙河区人民法院は被告となった男に窃盗罪と詐欺罪を適用し、懲役3年4カ月の実刑と罰金3万8000元の判決を言い渡した。

日本人にとって上記詐欺は不愉快さを感じざるを得ない犯罪だ。一方で、中国人の意識に「日本」あるいは「日本国籍」に対する信頼のイメージがあることを示しており、そのイメージが利用されたとも解釈できる。(翻訳・編集/如月隼人

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